我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

歴史と文化

武術、武道、護身術 その1

神戸の兄弟こと安部孝重氏が、自ら主宰する道場名を旧名の「Shin-Kobe 実戦合気護身武道」から「Shin-Kobe 実戦合気武道」に変更されました。 ちなみに、旧名にしてもかつて「護身術」を名乗っていたものを、独立を機に「実戦合気護身武道」に変更しており、…

稽古照今 - 開戦の日に思う

※一昨年のFacebook投稿の加筆修正版です 本日は日米開戦の日。 石油の輸出停止などを柱とした対日経済封鎖という国際的な「いじめ」に遭い、行くも地獄、行かぬも地獄という状況にあって、大東亜戦争突入は死中に活を求めた苦渋の決断であったと思います。 …

名人の謦咳

中倉の剣道の大きな特色は、足を自在に使うことだ。それは若い頃、中山先生と、植芝先生の足の踏み方から学んだものが大きいという。 中山先生の歩み足の稽古については前にふれたが、植芝先生も歩み足であった。 (杉崎寛『現代武道家物語』所収、中倉清よ…

審査会・講習会・忘年会

本日は、午前中に少年部(護身空手道)は審査会を、太氣拳は午後から審査会・講習会、ならびに忘年会を執り行いました。 普段の稽古で「この人は大体これくらいのレベルかな」というのはある程度分かっていますが、稽古では参加者を伸ばすこと、そして私が体…

稽古照今 〜 開戦の日に思う

日米開戦の日になりました。 大東亜戦争の意義や歴史的位置づけについて様々な見解があると存じますが、現代に生きる我々が、簡単に批判できるものではないでしょう。少なくとも複雑な国際関係の力学の中で、行くも地獄、行かぬも地獄という状況の中で、死中…

稽古照今

本日の拳客商売は、香取・鹿島の武神ツアーからスタート。 いま、ポルトガルからの武道修行者さんの出稽古を受け入れて、一か月の太氣拳修行のサポートを行っています。 大学院で文化人類学の修士課程で学ぶマークさん。大学院ではすでに研究者として給与を…

日本国紀読了

憲法九条によって国の安全保障をアメリカに委ねてしまった日本人は、ただ「平和」を唱えていさえすれば「平和」でいられるという一種の信仰を持つに等しい状態となった。そして「武」を「穢れ」として忌み嫌う、平安時代の貴族のような思想を持つに至ったの…

太氣拳インテンシブセミナー 〜後編 武魂注入@香取・鹿島

6月29日(木) 8;30に誠心舘のお二人をホテル前にてピックアップ。向かうは、武道の神様が鎮座する香取神宮・鹿島神宮。この地は兵法三大源流の一つ「神道流」が生まれた地でもある。すなわち、日本武道の源流に触れる旅。 我々の修行する太氣拳は中…