我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

稽古照今 - 開戦の日に思う

※一昨年のFacebook投稿の加筆修正版です

 

本日は日米開戦の日。

石油の輸出停止などを柱とした対日経済封鎖という国際的な「いじめ」に遭い、行くも地獄、行かぬも地獄という状況にあって、大東亜戦争突入は死中に活を求めた苦渋の決断であったと思います。

もっとも、日米開戦自体は大東亜戦争のシナリオに元々なかったのですが、これは近現代史研究家の林千勝先生をはじめとする専門家が述べておられますので、割愛いたします。

大東亜戦争ポツダム宣言を受諾した日本の降伏で幕を閉じたわけですが、敗戦の影響はいまも残っています。

アメリカの占領政策は、日本人の精神的支柱をへし折ることにその主眼があり、具体的な方法としては歴史教育文化的破壊です。

精神的支柱をへし折ってから、様々な収奪をアメリカは繰り返して来た。

現在の閉塞感もその延長線上にある。

この閉塞感を打開するためには、政治や経済の具体的な方法論のみ論じてもダメでしょう。

それを実行する精神がアメリカ(を裏で操る連中)に洗脳されたままならば、何をやっても小手先になる。

上述の林千勝先生も明確に述べておられますが、日本は米中の草刈り場になっているわけで、指導者層はその管理人なのですから。

そうなると、国民一人ひとりが歴史認識を土台として精神的な支柱を確立するしかない。武道人の一人として、精神的支柱を立てるために少しでも役立つことが出来れば、と願っています。

その為には(あくま❝その為には❞です)スポーツとしての武道では、いささか物足りないように感じる次第です。

なんとなればスポーツ振興そのものも、占領政策の一環である【3S政策】の一つだからです。

個人の好みとしてスポーツを楽しむことが悪いのではありません。

私も武道を始めたキッカケは個人の好みです。しかし、現在は個人的興味を越えた処にも意義を見出しているのです。

ある意味で「現代のドン・キホーテ」的な生き方にもなるやも知れず、やはり、自分は賢い人ではないのだろうと思います。

年齢的に賢い人になるのは難しいでしょうから、自分の持っているものを活かして賢い人のお手伝いが出来れば、本望です。

そういう意味では、この閉塞感に満ちた時代は、こんな私が力を発揮でき得る時代でもあるのかも知れません(^^)

古(いにしえ)を稽(かんが)ひ 今を照らす。

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稽古という向き合い方を、掘り下げ、伝えて行きたいと思います。

一方で、長らく武道・武士道の修練と実践に携わってきた中で、それらの内在する「弱み」「危うさ」をも自覚しています。この辺りも踏まえて、武の道をお伝えして行くつもりです。

写真は鹿島神宮内の学問所「稽照館」の跡地石碑です

稽照館について:http://kashimashi.info/bunkazai/?page_id=3811

 

  太氣拳尚武館は、太氣至誠拳法(通称・太氣拳)を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。稽古会場:小山市栃木市宇都宮市上三川町。神戸市(支部)詳細は:http://taikiken-tochigi.jp/practice/

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 中国拳法の流れを汲む武術。創始者澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

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