我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

稽古照今 〜 開戦の日に思う

日米開戦の日になりました。

大東亜戦争の意義や歴史的位置づけについて様々な見解があると存じますが、現代に生きる我々が、簡単に批判できるものではないでしょう。少なくとも複雑な国際関係の力学の中で、行くも地獄、行かぬも地獄という状況の中で、死中に活を求めた苦渋の決断であったと思います。

大東亜戦争は日本の降伏で幕を閉じたわけですが、敗戦の影響はいまも残っています。

アメリカの占領政策は、日本人の精神的支柱をへし折ることにその主眼があり、具体的な方法としては歴史教育と文化的破壊です。

精神的支柱をへし折ってから、様々な収奪をアメリカは繰り返して来た。

現在の閉塞感もその延長線上にある。

この閉塞感を打開するためには、政治や経済の具体的な方法論のみ論じてもダメでしょう。

それを実行する精神がアメリカに洗脳されたままならば、何をやっても小手先になる。

武道人の一人として、精神的支柱を立てるために役立つことが出来れば、と願っています。

その為には(あくまでその為には、です)スポーツとしての武道では、いささか物足りないように感じる次第です。

なんとなればスポーツ振興そのものも、占領政策の一環である3S政策の一つだからです。

個人の好みとしてスポーツを楽しむことが悪いのではありません。

私も武道を始めたキッカケは個人の好みです。しかし、現在は個人的興味を越えた処にも意義を見出しているのです。

ある意味で「現代のドン・キホーテ」的な生き方にもなるやも知れず、やはり、自分は賢い人ではないのだろうと思います。

年齢的に賢い人になるのは難しいでしょうから、自分の持っているものを活かして賢い人のお手伝いが出来れば、本望です。

そういう意味では、この閉塞感に満ちた時代は、私が力を発揮できる時代でもあるのかも知れません(^^)

古(いにしえ)を稽(かんが)ひ 今を照らす。
 
 

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稽古という日本独自の学びへの向き合い方を、掘り下げ、伝えて行きたいと思います。

 写真は鹿島神宮内の学問所「稽照館」の跡地石碑です
 
※ 本稿は、Facebook の投稿に加筆修正したものです。

 

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