我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

地道に行こう!

やさしい時間@豆時計


本日の日曜稽古会の参加者は昨年入門のK君のみ。先週中にこれは分かっていたので、基本中心のメニューにすることを決めていた。

普段は何人かでの稽古となるので、どうしても最大公約数の稽古を行うことになり、個人的なテーマをゆっくり話す機会はなかなか無い。しかし、それはそれで良い。

本当のところ、私の言葉と動作から言わんとする処を各人が感じ取って、自分の稽古にフィードバックするのが筋であるから。

私自身、そのようにして稽古を進めて来た。

言葉はあくまで補助であり、先生の動きや反応がどこから生まれるのか、自分とどのように異なるのか、その違いを埋めるために自分は何をするべきか/せざるべきか・・・といったことを観察して稽古を積んだ。

とは言え、時間と費用と労力を掛けて稽古に来てくれる人に、自分の伝えたい事を伝え切りたいと言う気持ちも大いにあるわけで。

K君は一年経ったということもあり、今までの動作の拠って立つところを再確認して頂く意味もこめて、身体を整える体操からびっちりと行い、基本の確認を徹底的に。最後は軽い攻防練習で締めた。

帰り際に身体を作ることの話を。分かってくれたかな?

ひょろっとした体形の彼ですが、昨年と比べると、すこしづつ身体がしっかりして来たようです。筋は悪くないので、体幹部や足腰が充実すれば、大化けすると観ています。

それには年単位の稽古を地道にするしかありません。方法は惜しみなく伝えます。

私は言葉こそ丁寧に言いますが、要求は厳しいし、駄目出しもします。彼にも随分言いましたが、根気良くやっています。そう言う人間には、こちらも精いっぱい応えます。

時々皆さんに言うことなのですが、次回から来られなくなっても「伝えられることは伝えた!」と言い切れるように、限られた時間の中で精いっぱいのことをしています。

来月から、水曜の支部稽古に私の参加が不可能になりましたので、日曜稽古会の位置付けがますます重要になって来ます。今まで以上に気合い入れてやります。

聞きかじりの話ですが、岩間先生の道場では月二回の稽古とは言え、毎回5〜6時間かけて基本から組手までびっちり稽古されるのだとか。

私のところも、様子を観て月に一度くらいそんな日を設けても良いかも知れません。いずれにせよ、一期一会の稽古をやって行くつもりです。


【今日の1枚】
 小山市内の珈琲豆専門店「豆時計」さんの試飲室にて。あたたかさで一杯の、素晴らしいお店です!
 ちなみに、今日はボリビアコパカバーナを購入。また来ます!