我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

技を受ける

馬場の稽古後にロバートと推手を。数ヶ月前に比べて力が途切れなくなっており、格段の進歩が見られている。

何しろバランス感覚が良くなって来ている。理を考えて稽古しているようなので、身体の芯が鍛えられてきたら、相当な力を発揮する可能性はある。

手の利きと身体の芯の強さを身につける確実な方法は、と言えば、私の知る限り推手で“上手い人の技を素直に受けることが一番。


これは別に無抵抗で技に掛かれ、ということではなく、ちょっと説明しにくいのだが「正しい姿勢を取り刃筋を正し、知覚神経と受動筋力を最大限に生かして、中心力をぶつけ合う」とでもいうべきだろうか。


技に掛からないために(?)逃げ回る稽古をする方も、まま見受けられるが、これは「どうぞご勝手に」としか言いようがない。

推手の中だけで通用?するような変な動きを練るのは勝手ですが、いざ鎌倉!という時に大丈夫なんだろうか。


何より、先生との稽古で中心を割って頂ければ、いろいろ学べるんだが・・・。


私の英語力だと、その辺のニュアンスをロバートに伝えるまで至らないのだが、今の稽古を見ている限り、彼なりに感じ取って収斂が出来ているのではないか、と思う。


我々日本人は先生とのコミュニケーションにおいて言葉の問題は無いんだからサ、もっと頑張らんとね。