我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

旅立ちの日に・・・

嶋村一歩氏と@珈琲音



今日は建国記念の日でお休み。いつもよりゆっくり起きて犬たちとたっぷり歩いてから、じっくりと朝の稽古。やや身体の重さが残るものの気持ち良く稽古出来ました。

昼飯の後、珈琲音(かひあん)に行きたくなったので家内と佐野市まで出掛ける。

カウンターに陣取りグァテマラとトリュフチョコにフルーツケーキを注文。すると、いつもカウンターで珈琲を淹れてくれる店員さんが私服姿で私たちの隣の席に。

そう言えば二月に実家の宮城に帰って郷里で珈琲店をやるって言っていたな。そろそろ帰郷するんだったっけ?と尋ねると、「ええ。今日これから出発します」とのこと。なんと!良いタイミングでした。マスターが5月開業予定の彼のお店のチラシを下さる。


「はい、これがシマムラ君のお店」

ええ!なんですと?シマムラっていうの?「はい。僕は山に鳥の嶋村です」おお、同じ名字ではないですか。俺は“島”なんだけどね。いやいや、今日来なければ、それすら知らないままお別れだったですね。

嶋村さん、珈琲音さんには4年弱お勤めされたのだとか。珈琲のお店を開きたい、と思っていた嶋村さん、かねがね噂を聞いていた珈琲音の珈琲がどんなものかと宮城県から飲みに来たのだそうな。

マスターに“珈琲道”についてのお話をうかがっているうちに盛り上がってしまい、帰れる時間では無くなって佐野に一泊することに。で、「実は・・・」と自分の夢を語ったところ「本気でやる気があるのならウチに来い!」というマスターの一言でそれまでの勤めを辞め、珈琲音の店員になってしまったというわけ。

いやぁ、素晴らしいね!と彼の行動力を絶賛する私たちに、マスターが「誰にでも平等にチャンスは巡ってくるんですよ。」と笑顔で一言。でも、その“出会い”に気付かなかったり、気付いても行動に移さなかったりすることがほとんどなのだと、力説されるマスター。

夢実現のキーワードは、出会い・気づき・行動、ですね。愛弟子の旅立ちの日とあって、マスターもいつになく、というかいつも以上に饒舌です。

同じカウンターに居たお客さんがお誕生日であるということで、マスターと嶋村さんがギターを弾いてハッピーバースデー・トゥ・ユーを皆で歌いました。“おめでとうアイス”までご相伴にあずかりごっつぁんです!

嶋村さんのご実家はお父様が元大工さんで、今は“創作独楽”をなさっています。そのご実家の敷地内の森の中にお父様の手によってお店を建てていただけるという恵まれた環境です。

きっと素敵なお店が出来ることでしょう。5月オープンです。宮城県の珈琲ファンの皆様!是非ぜひ、行ってみてください!お味の方は珈琲道30年の私が保証いたします!


【美味しい珈琲店のご案内】
 自家焙煎珈琲店 Cofee ippo (仮称)
 所在地:宮城県登米市東和町米谷字南沢156−1
 店長:嶋村一歩(SCAJ認定コーヒーマイスター)
 Tel & Fax:0220-42-3731


あとひと月もすれば、冬が終わり春が訪れます。春は旅立ちの季節。春にはちょっと早いですが、“一歩マスター”の旅立ちの日に立ち会えて良かったです。

私のお気に入りソングで一歩マスターの門出をお祝いさせて頂きます。


旅立ちの日にhttp://www.youtube.com/watch?v=4YiXzQfi7Mo&feature=fvw


頑張ってください!また逢う日まで


【2/13追記】

あなたがくれた 冷めぬこの熱は
私の胸で息づいている
今始まる 希望の道 今日までありがとうね
思い出の校舎と別れを告げ
今新たな扉開き はるかな年月経て
つぼみから花 咲かせよう

深夜にYouTube川嶋あいの歌を聞きながら、マスターにもらった冷めぬ熱を胸に思い出の校舎(珈琲音)を去る一歩さんの旅立ちを歌詞に重ね、私は一人涙した。
さて、俺も決して冷めぬ熱を胸に抱き、やがて来る春を信じて大地に根を張り、いつか大輪の花を咲かせるぜ!