遊び心 〜その1
日曜稽古会の後、娘が竹刀を買いたいというので、藤岡町の武道具店・宇治川さんへ。
用事を済ませた後、久しぶりに佐野市吉水の珈琲音(かひあん)に立ち寄る。
ここに来るとカウンターに座ることが多い。マスターやスタッフが珈琲を淹れてくれる姿を見るのも楽しいし、色々な話を聞けるのも楽しみの一つ。
この日は県北の穴場温泉や、おいしいラーメン屋さん・蕎麦屋さんについて語り始める。私と違って地元の人間であるとは言え、本当に良く知っている(帰りに、マスターに教わった佐野の匠屋さんで夕飯食べました)。
マスターは、休みになるというとどこかに遊びに出掛けているようだ。時にはスタッフを連れて、秘境に岩魚釣りに行ったりもするし、海外のコーヒー農園に出掛けたりもする。要は遊び人なのだ(笑)。
でも、こういうお店はそんなマスターの遊び心に触れたくてお客さんが来るんだよね。遊び心が心のゆたかさにつながり、仕事や日々の生活に潤いを与えてくれる。
ムダとか遊びとかは、こころの豊かさを培うためには、不可欠です。感性を豊かにする遊びが、歴史性を持って練り上げられると文化に昇華するのでしょう。
ひたすら効率・合理性を追求して、銭カネ第一の下種なアメ公どもなんかは、歴史とか文化とはもっとも程遠い存在だぁね♪
コーヒー飲むのだって、一杯200円のお店もあるだろうけれど、そこには便利さはあっても文化は無いでしょ?
ちなみにこの日に頂いたタルト、手作りなのはもちろんのこと、ブルーベリーは近所の農園に出掛けて摘んでくるんだそうな。
手間ヒマかけて非効率にみえるけれど、その遊び心と“もてなしの心”に、俺は惜しみなく御代をお渡しするんだよ。
かくいう私も200円のコーヒーは飲むし、そういうお店に感謝している。
でもね、休みの日くらいはサ、遊び心をもったマスターの居るお店でゆっくりとくつろいで、文化の香りを吸い込む時間がほしいね。
武道だってそうだろ?武道も文化です。強さは大前提だけれど、それ“だけ”を突き詰めると、例の「アメリカ大統領最強論」とかになっちゃう。
でもさ、権力を誇るやつだとか、経済力をかさに着て威張るゼニブタなんて、ぜんぜん“粋”じゃないだろ?そんなもん、本物の強さではないからね。ホリエモンとか、目が腐っているジャン(笑)。
武道を本気で志す人間は、たまには“粋”っていうヤツに触れて来い。観る目を養え。話はそれからだ♪
(つづく)