我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

30年求めた味


今日も朝から雲行きが怪しい。間隙をぬって犬達の散歩を済ませて朝の稽古を行う。自宅から車で数分のところに見つけた稽古場は、屋外ではあるが台風でも来ない限り濡れずに稽古出来る。


案の定、立禅を開始して数分で降り始める。3時間稽古をして、雨が止んだのは数分だけだったな。

稽古が終わりに近づくと晴れ間が見え始めるが、道路は大きな水たまりと化してしまった。

飯を食って、珈琲豆が無い事に気づき佐野の珈琲音(かひあん)まで出掛ける。雨にたたられた連休の憂さを晴らすがごとく、国道には車があふれている感じ。

珈琲音もほぼ満席であったが、今朝まではガラガラで、晴れた途端お客が押し寄せたのだとか。家内はマラウィ、私はペルーを頼む。

マスターが「値段は少し張るけれど・・・」とスペシャルメニューのお誘い。んで、私は早速乗る。

周囲から若い衆を人払いして、一心不乱に淹れ始めるマスター。ながぁ〜い事待つ。んで、出てきたのがコレ。

豆を倍使ってたったこれだけ。一口、含んでみる。う、美味い!

珈琲のエキスが凝縮されていて、もう絶品であります。


マスター、東京の珈琲店の草分けである田口護さんに淹れて頂いた1杯のノワールに衝撃を受けて、珈琲店のマスターになることを決めたのだとか。


「いろいろ試してこの味が出るまで30年かかりました。今日はいい具合に豆が焼けたのでやってみました」


そうかぁ、では人生を決めた思い出の一杯ですね。ありがたく、ありがたく頂きました。


私が太気拳を始めて12年ですが、18年後はどんな味が出せるようになっているだろうか。

願わくば「絶品」になって居たいものですね。



帰りは道の駅【どまんなか田沼】で最近出来た足湯に浸かって美味しいうどんと蕎麦を買いました




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