我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

親分像〜珈琲音のマスター

朝起きて稽古を2時間半ビッチリ行う。そして犬の散歩を1時間。朝食が本当に美味い。そのあとこまごまとした用事を行うと、あっという間に昼になった。

コーヒーが飲みたくなる。おとといは地元の音楽館に行ったので、今日は佐野まで足を延ばして珈琲音(かひあん)に寄ることにした。

道の駅「どまんなか田沼」で昼飯。「花と華」で薬膳カレーをいただく。

せっかく道の駅にきたのだからと、食料品コーナーを見て回る。ここは何かしら心をとらえるネタに出会える場所。

今日もありました!佐野市ナカダさんの桜あんぱんであります。

手に取ってみると、ずっしりと重たい。これは期待出来るぜ!帰ってからのお楽しみだな♪

道の駅を出て珈琲音で一服。ここは珈琲も旨いけれど、器も良い。

このお店を知ったのはアルジェリア滞在中である。そこで知り合った佐野出身のHさんに教わったのだ(なんだか、高木塾長がオランダでカレンバッハ先生を通じて澤井先生を知ったみたいじゃない?)。

このHさん、珈琲音教の伝道者とも言うべき男で、ことあるごとに珈琲音の魅力を力説する

私がアルジェリアを去る際に、「島村さん、帰国したら珈琲音に絶対に行って下さいね」と念を押す。

そこまでならよくある話である。Hさんの凄いところはそこからだ。

帰国後しばらくは忙しく珈琲音のことは忘れていた私。そんなある日、Hさんが一時帰国したので小山で会おうという話に。

久し振りに会ったHさん、積もる話もあればこそ、いきなり紙包みを手渡すではないか。袋には“珈琲音”と書いてある。

「どうせ行っていないでしょ?豆をあげますから、とにかく飲んでみて下さい」

たった数日の一時帰国なのに、俺に珈琲音を思い出させるためにわざわざ小山まで来たんかい・・・。

自宅で淹れてみると、これが美味い!ここまでされると行かないわけにはいかず(一歩間違えるとストーカーだな)すぐに家内と出掛けて、それからファンになったというわけ。

Hさんみたいなコアなファンが何人も居て人づてに魅力が伝わり、佐野の吉水みたいな片田舎(失礼!)で正社員を何人も使う珈琲店になったんだろうね。

かく言う俺も通い始めて2年。いまや、常連の端くれですな。

これはひとえにマスターの人柄だね。美味い珈琲を出そう、心地よい時間と空間を提供しようという熱意もそうだけれど、この人は人情と行動力がある。

このブログでも紹介したOBの嶋村一歩君のお店(宮城県登米市)が先の震災で被災した際にも、マスターは車で東北道を北上して一歩君を見舞ったっていうんだから・・・。師匠自ら珈琲も淹れて来たんだと!


【参考:嶋村一歩さんについて】
一歩君のブログ:http://ipporin.blog107.fc2.com/
弊ブログ2010/02/11記事 :http://d.hatena.ne.jp/superbody/20100211


親分の理想像の一端を体現する人物ではあるよな。私もね、小なりと言えども武道の集団(支部)を率いる立場でありますから、珈琲音のマスターの仕切り方や従業員への接し方を拝見して、勉強をさせて頂いていますよ。御本人には言わないけれどね。


今日も他の常連さんを巻き込んで色々とお話を伺いました。楽しゅうございました♪


P.S. その常連さんとあんパンの話になり「ナカダさんの桜あんぱん、凄く美味しいのよ〜」とのコメントが。家まで我慢出来ずに、車中で食べちゃいました。あんこがギッシリ詰まっていて、サイコーです。