我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

水曜稽古会(2/27)

この日も風が強く、寒い一日でした。

立禅・揺・準備運動の後、ウォーミングアップをかねて突きの稽古。身体が温まったところで打拳の基礎をじっくりと行う。

打拳は色々な要素が含まれているので、今までの稽古のまとめという感じで進めている。とにかく、焦らず地道に掴み取ってゆくしかない。

太気で打拳というと、暗黙の了解で意拳の直拳的な動き、というイメージになりがちだが、必ずしもこのフォームのみに囚われる事なく、いかに理に適った打法が出来るか、ということを追求して行きたい。

外形は“理”を掴むための取っ掛かりであり、それ自体が目的となっては趣旨がちがう。重要なのは「力を奮い起こす」こと。王薌斎先生は晩年にはご自分の武術を、ただ「拳」とおっしゃったと聞く。

説明と単独稽古を繰り返し、最後の15分を推手にあてる。推手も推手のための推手ではなく、相手と渡り合うための稽古の一部。

塾生達には、推手で勝つことにとらわれず、中心でとらえる稽古の大事さに触れてもらえれば、と思っている。

そんなこんなでややオーバーし、21:40に終了。寒い中、お疲れさんでした!