我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

待ちに待った“新弟子”がやって来た。

小山市内の栃木県立県南体育館にて待ち合わせ、野外稽古の予定だったが、雲行きが怪しいので、急遽場所を取って屋内の稽古に切り替え。

「新弟子」のMさんは、32歳、武道経験ナシ、とのことだったが、随分といい体格。聞いてみたら高校時代プロを夢見てボクシングに打ち込んだ経験アリ、とのこと。

で、17歳になってプロテスト受けるぞ!と思ったら、近視につきあえなく涙呑んだんだと。ワシと同じじゃん。小生の場合は大学まで日拳やっていた渡辺二郎氏をモデルにして、空手が先だったんだけど。で、近視が治らず断念。

さて、稽古は前半家内の「ママ武」と合同で準備運動的に空突き・空蹴り、それと前進後退・斜めの歩法をやってから太気拳を。

立禅・揺・練の基本と掌打合わせを行う。

初稽古ゆえ、まずは実技の解説とともに、太気が如何に力を発し、また、相手に対応するのかを、出来るだけ平易な題材を選んで解説する。

「なるほど。凄く良く分かるんですが、難しいです」とM氏。大丈夫、初めてにしては随分うまく掴んでいます。

まずは「太気拳とはこんなもんだ」ということさえ掴んでもらえれば、OK。私も高木先生には気長に寛容に育てていただいた。

稽古後、Y氏交えて3人で昼食へ。和食ファミレスで談笑の後、入門申込書を頂戴しました。モチロン、入塾記念にお約束通り佐藤先生揮毫による“お宝手拭い”をプレゼントさせていただきました。

Mさん、今後とも宜しく。気長にがんばって行きましょう。