マイヤ・プリセツカヤ
胴体力メソッドを開発された故・伊藤昇師範が、著書『スーパーボディを読む』でマイヤ・プリセツカヤの『瀕死の白鳥(The Dying Swan)』の凄さを語って居られた。
ある友人も「あれはもう、人間の動きじゃない」というので、どう凄いのか聞いてみたら「・・・」とのこと。
きっと、この仁も伊藤センセの本で読んで、受け売りで知ったかぶりしたんだろう(笑)。
ぜひその凄さを拝見したかったのだが、最近YouTubeで発見。
瀕死の白鳥:http://www.youtube.com/watch?v=mpQZT_Ge9pg
これは・・・何て言ったらいいのか、この人、白鳥以上でしょ。どういう稽古を積めば、ここまで体の隅々に意志が伝わるのだろうか。
どういう意志を以って臨めばこのような動きが可能になるのだろうか?想像を絶する世界だ。
技術がどうとか、動きの構造がどうとか、そういう問題ではない。
強大な志が、意念が存在してこそ、このような動きが可能になるのだろう。動きの方法論が先、では断じてナイ。
この人は、公演先で夜の巷で飲み歩くなんていうことは絶対にしなかったという。
強烈な“意念”とそれを表現するための確固たる技術、そして何より不屈の克己心。自身の生き様が踊りの表現に現れている。
これに比べれば私たちの稽古なんて、本当に甘いだろ。才能がどうとかより、とにかく強烈な意志を注入して稽古しないと。
おし!頑張るぞ!