我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

通い合宿〜1日目

9/13(土)・14(日)の二日間、上三川道場におきまして太気拳至誠塾栃木支部の通い合宿(集中稽古会)を開催しました。

当初、外部参加の方も数名参加の打診・お申込みいただいておりましたが、残念ながら都合がつかず。日中の稽古は当道場のメンバーのみとなりました。ならば・・・というわけで、座学と実技半々の濃い内容で進行しました。

午前の部(10:30〜12:30)は立禅について。前半は座学、後半はその理解を踏まえて立禅を行う。太気拳意拳というと必ず出てくるのが「意念」「イメージ」という言葉。ところが、何のためにイメージの介入が必要なのか、その際はどのようなことに注意するべきなのか、そのことについて適切な説明を出来る方はあまり居られない。

そしてまた、立禅の姿勢、とくに下肢の状態について指導者によって指導のポイントが異なる例があります。例えば姚先生の意拳では「大腿骨を外旋、膝を閉じ、脛骨は外旋、つま先内転」というイメージで指導するそうですが、解剖学的にはこの動きが同時には起こり得ない。

では、どうすればそうなるのか。そこにある口訣の存在が生きると考えています。私は姚先生に教えを受けた経験はありませんが、合理的な身体運用を行おうとすれば、体の構造上それしかないということを、今回の参加者にはお伝えしました。
座学の様子:https://www.youtube.com/watch?v=tDPiy17zLOg

これは「私の意見」ではなく、体の構造という拳法以前の真理に拠ってお話しています。核心の部分は参加者だけの特権なので、カットさせて頂きました。答えが知りたい方には、ヒント。脚部の骨の形状とにらめっこして、自分の脚の動きを観察したらわかるかも知れません!私にお問い合わせいただいても、お答え出来ませんので、悪しからずヽ(^。^)ノ正伝論争的なことに巻き込まれるのもイヤですし(笑)。

午後の部前半は、這い・摩擦歩とその応用。最後に両足の争力により打ち出される太気式崩拳も行いました。
摩擦歩:https://www.youtube.com/watch?v=5d3pz1kcs5w
太気式崩拳:https://www.youtube.com/watch?v=bTJi2QNXjY8

後半は、練り。勾圭試力を掘り下げて身体の運用と力の出し方を稽古。夕方の稽古まで一時間空き時間がありましたので、課題を出して皆さんに考えてもらいました。

夕方の稽古には、東京は町田市から女性のNさんが参加。整体のお仕事をされていて、Facebookで私の投稿をご愛読いただいている方。なんでも私の心身の捉え方がとても興味深いのだとか。太気拳の基礎を一通り経験頂き、塾生が攻防練習をしている間に護身術をいくつかお伝えしました。

Nさんのような視点で参加いただく方も、大歓迎です。講習会だけではなく、通常の稽古についても外部の方のビジター参加を受け入れしております。当道場の活動詳細については、HPをご覧くださいませ。

太気拳至誠塾栃木支部http://taikiken-tochigi.jp/


太気拳至誠塾栃木支部は、太気拳を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。

太気拳とは>
 中国意拳の流れを汲む武術。創始者澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

太気拳とは(詳細版):http://taikiken-tochigi.jp/taikiken/

☆お問合せはこちらhttp://my.formman.com/form/pc/AntTny9AIWHChfRQ/