前に出続けるための・・・
本日の稽古は「前に出続けるための身体づくり」を行いました。という風に書くと、打た強さとか、折れない精神力とか、回転を上げてラッシュするスタミナづくりとか・・・きつそ〜なことを想像されると思いますが、全然違います。
正確に言えば、「身体の状態作り」とでもいうのかな。確信をもって前に出続けられるためには、そのための「体構え」が要る。さらには、その体構えを「持続させること」が必要となってくるわけで、それを根性とか気迫とかですり替えては、イカンですね。根拠のない自信って、簡単にへし折れますから。
具体的には、勾圭試力という練(ねり)を定歩(その場で行う)と活歩(歩みをつける)で丁寧に行い、力と意識を練る稽古を行います。中国武術をやる方はご存知の「胯(クワ)」という部位、簡潔に言うと「股関節周辺」なのですが、その胯の働きの明確な意識化を促す稽古です。それにより、軸足で力を出し続けるための姿勢を習得します。
なぜこの動きが「前に出続ける身体」につながるのか、ですが、そこだけを断片的に伝えても伝わりませんので、割愛します。私が出したDVD「太気拳一人稽古基礎『立禅』」をお買い上げいただいた方は、「練〜1 前後の動き」というチャプターをご覧ください。それも、横からの動画を観直して頂ければ、ヒントがつかめるかもしれません。
念のため申し上げますとDVDはあくまで補助教材です。実際に稽古に参加したうえで予習・復習に使っていただくか、ある程度できる方の研究用にあるものだと思います。全くの初心者がDVDだけで習得するというのはあり得ません。私の制作したものはかなり丁寧にお伝えしていますが、それでも映像のみで表現できない部分があります。ですので、DVDをお買い上げいただいた方には、講習会・合宿、または稽古会へのビジター参加などを、おススメいたします(本当は、入門いただくのが一番ですけれどね(^◇^) )。
※日光合宿(6/25〜26)のご案内:http://d.hatena.ne.jp/superbody/20160626/1448981363
ちなみに、この胯の動き〜だけではないですが〜を習得しやすくするために、尚武館道場生のみにお伝えしている立禅があります。他の太氣拳・意拳の修行者の方でも、この立禅をご存知の方は少ないと思います。そしてそれをご存知でも、それを武術的に展開する方法を識る方はさらに少ないでしょう。正しい動きは無限にありますから、「希少価値であること」を殊更主張したいわけではありません。修行に終わりはない以上、常に今の自分が「到達点であり出発点」です。来年にはさらに充実した内容で、稽古・指導を行っていると思います。
生き方においても、前に出続ける存在でありたいものです。
太氣拳尚武館は、太氣至誠拳法(通称・太氣拳)を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。稽古会場:小山市・栃木市・宇都宮市・上三川町。詳細は:http://taikiken-tochigi.jp/practice/
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<太氣拳とは>
中国拳法の流れを汲む武術。創始者・澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。