我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

幻のライバル

私の目先の目標は、14年前の高木先生です。不遜な言い方をさせていただければ、幻のライバル。まぁ、私が勝手に決めただけなんですけれど(笑)。期限は来年の6月。それまでにどれだけ自分を練り上げられるか。まだ、ぜんぜん追いついてないからね(汗)

太気拳に入門したのは2000年6月。2014年6月に私は入門14年。私と高木先生は14歳差ですから、当時の高木先生と同じ年齢になります。その時の高木先生の動きに、どれだけ迫れるか。

この13年間、高木先生が進化し続けるさまをこの目で見て来ました。指導の際、中国の意拳の先生のお話も登場しますが、なにより澤井先生の教えを追い続けて来られた、ということを強調されます。澤井先生がどれだけの宝物を高木先生に残して行ったのか。我々はただ想像するのみですが、師亡き後に進化を続ける先生を見るにつけ、その宝物の凄さの一端を思い知ります。

YouTube動画で見る澤井先生の動きと高木先生のそれとは、外見上は異なります。が、動きの源は同じであろうことはわかります。師匠と自分は、感興も素質も生きる時代も・・・違いますから、同じ題材の稽古をしても練りあがったものは異なります。

師の教えの真髄をいかに汲み取り、自身で体現するか。私と高木先生も別の人間ですから、当然、出来上がるものは異なります。

稽古は一生かけて練り上げるモノですが、都度都度の目標設定は大事です。昨日入門した初心者が「目標は澤井先生です」と宣言してもよいのですが、ハッキリ言って屁ぇこいて寝とけ!って話ですな!だいたい、澤井先生がどれくらい凄いかという実感もないでしょう。

本気でやるなら、短期・中期・長期の目標を設定しないと日々の稽古がぼやける。で、目標決めたらちゃんと達成するまでの期限を決めると。じゃなきゃ人間弱いですからね。出来ない言い訳なんか山ほど作れますからね!

でも、与えられた時間はみんな同じだし、寿命も大差ないですから。

そういうわけで冒頭の話なんですが、私、もう時間がありません。一日一日が真剣勝負です。男気MAX!!


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太気拳とは>
 中国拳法の流れを汲む武術。創始者澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

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