我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

継承

やり方は同じだが、すべて形が違う。当然のことだ。誰もが同じ形、技を使えるはずはないのだから・・・。(澤井健一先生 談『拳聖 澤井健一先生』より)

師が一流であればある程、同じ技は遣えない。それは能力の問題ではなく、武技の形成は全人格的な要素が関わる事による。目に見える手順・動線や力の入れ方・抜き方だけではなく、価値観や精神の成熟度、その裏付けとなる生育環境や影響を受けた人物など、様々な要素が武技として表現される動きに関わってくる。

他者に真似が出来ない技とは、師の動きから自分が吸収し得る普遍性を見出して身に付け、更に自分の特質を生かすことで生み出されるのだと思う。

以上、1/23(土)のFacebook投稿(一部編集済)を掲載しました。
太気拳至誠塾本部のHPの稽古日誌でも、同様の趣旨の記事が掲載されています。

=== 以下引用 ===
高木先生は「澤井先生のような技を構えは、したくとも出来ない。自分の力量の範囲内でやるしかないんです」と言われました。これをネガティブに考える人は太気拳には向いていません。「自分の技=太気拳を作る」ことが大事であり、細かな違いはどうでもよいのです。本質にどこまで迫れるか、が永遠の課題です。「継承」すべきは小手先の技ではなく、根本的な勁力の養い方ではないのか、と思うことしきりでした。
=== 以上、引用終わり ===
記事URL:http://blog.livedoor.jp/taikiken_shiseijuku-chindotyu/archives/8480387.html

師と同じ技が使えないのなら、好き勝手やればいい・・・というデタラメなものではなく、根本的な勁力の養い方を「継承」するべきである、と執筆を担当した塾生氏の語る通りであり、それは師と直接に接して受け取るしかない。技芸の継承とは、空気感染のようなものであります。太文字の一文は、最近、師匠の元にお伺い出来ていない私自身への自戒でもあります(-_-;)

何とか時間をひねり出してご指導を賜らねば・・・と思っとります<(_ _)>



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 中国拳法の流れを汲む武術。創始者澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

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