オヤジの星
「先日の組手でいかに立禅が出来ていないか、よ〜く分かりました!」
昨日の稽古会。着替えるなりこんな話しをしてくれたのは、一昨年入門した荒川さん(45歳)。
武道歴無しで入門。背は大きいものの腰高(9頭身!)でフラフラしながら稽古して居たのが1年半前。今や、顔面攻撃ありの組手50ラウンドをやり抜く押しも押されもせぬ「オヤジの星」に成った!(^○^)
私の稽古場では突き蹴りの数稽古や、激しい打ち合いは普段あまりやらない(たまには、やる♪)。
普段の稽古では、
・力の出処を探る
・動きの転換点を探る
・心身の居着きを無くす
・その為に自己の身心と向き合う
・・・といったことを伝えて技術の稽古を通じて実践・体現していただく。その為の稽古の核となるのが太氣拳の基本であり奥義である『立禅(りつぜん)』。身・息・心を整えながら静かに立つ。「静」の状態で身心を整えて徐々に「動」に移行する。
焦り・強がり・こわばり・力みから来る激情を治め、静かなる闘志に変換する。若者のような心肺機能が無くても取り組める反面、精緻さと根気が要求される。しかし、真剣に取り組めば中年期以降からでもどんどん実力が付く。立禅で得た「状態」を「動」に移行しても保つことが出来るようになれば、少なくとも組手での息切れは起こらない。
普段は丁寧に心技体を練り上げ、たま〜に組手で検証する。太氣拳入門時より師には「体・技・心の順番で創り上げるんです」とご教示頂いた。カラダが出来あがって動けるようになれば、自信が付く。勝負は時の運ではあるが、勝ち負けとは別に、自分の身心を十全に機能させられる、という自信が出来れば、自然に「心」が出来上げる。そういうことであると、理解している。
荒川さんの進境はその方法論の正しさを証明してくれている、と感じる。まだまだ伸びて行くだろうし、その過程でちょっとした壁や試練もあるかと思うが、どんどん「オヤジの星」が輩出されると嬉しいね(志ある若者も大募集中です!)♪
太氣拳尚武館は、太氣至誠拳法(通称・太氣拳)を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。稽古会場:小山市・栃木市・宇都宮市・上三川町・神戸市(神戸支部)。詳細は:http://taikiken-tochigi.jp/practice/
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<太氣拳とは>
中国拳法の流れを汲む武術。創始者・澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。