我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

修行に終わりなし

すでに書いておりますが、2月より世界総極真小山道場代表の鈴木先生が親子で太気拳の稽古に参加してくださっています。ちなみに息子さんはまだ小6ですが、小さいころから空手を稽古していますし、意識が高いのでしっかり取り組んでいます。

鈴木先生は理想の武道空手を確立するため、太気拳に入門されました。また、十代の頃に稽古された沖縄空手の先輩である永山伸一先生にも指導を受けておられます。この学びの姿勢には、本当に頭が下がります。

よく知られている通り、極真会の創設者である大山倍達先生は太気拳澤井健一宗師と親交が深かったそうです。また、澤井先生のご友人でもある大東流合気柔術吉田幸太郎師範からは大東流をも学ばれています。柔道も熱心に稽古された時期があったとうかがっています。それはひとえに理想の空手を創るためのプロセス。

澤井先生も大成拳(意拳)を学ばれる前に、柔道・剣道はもちろん、古流の剣術・居合・柔術、ボクシングなど、武芸十八般を修められ、戦後日本に引き揚げられてからも、多くの武術家・格闘家との交流を経て、太気至誠拳法太気拳)として武を集大成された。

先日の新年会の二次会で高木先生とお話した際、先生はこんなことをおっしゃいました。「我々直弟子ですら、澤井先生のすべては学びきれなかった。先生がお亡くなりになった後に意拳を学びに行ったのも、その穴を埋めるためなんだよな。島村さんも必要と思ったことは、よそに学びに行ってもいいと思うよ」

こういうことを、さらっと言えるのが高木塾長の凄さですね。誤解無きように申しあげておくと、高木先生の技量・見識・実力は、生半可なものではありません。恐ろしいものを感じます。そしてその実力は現在進行形で伸びている。

私の場合もいろいろなところで学ばせて頂いております。常に学び・鍛練・工夫を忘れないようにしています。そして、私のところに稽古に来て下さる皆さんには、段階に応じて惜しみなく持っているモノを出していく。出しきったら終わり!ではなく、さらに学びを深めて行く。

生徒さん達に伝えたものを彼らが身につけたときには、すでに私は次の段階に行っています。そして、そこで身につけたものはまたお伝えしていく。そしてさらに自らの武を深める・・・と。

死ぬまで、この学びと鍛練を続けて行くつもりです。人生に二度無し。修行に終わりなし。明日も武人として立ち、その本分を全うするつもりであります。


太気拳至誠塾栃木支部は、太気拳を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。
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太気拳とは>
 中国意拳の流れを汲む武術。創始者澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

太気拳とは(詳細版):http://taikiken-tochigi.jp/taikiken/

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