“学ぶ”と“習う”
今日の稽古は前回に引き続き、劈法およびそこから展開する夫婦手を。ほぼ全員参加だったので、全員の最大公約数を作ることが出来ない。
一通りの話をしつつ、1人ひとりの進度を確認。そして進度を勘案したアドバイスを手短に付け加える。
黒帯は黒帯で、初級者は初級者で、それぞれピンとくる項目を糸口にして全体像をつかみ、体究練磨していただければ良い。
私はそのお手伝いをする。場を提供し、最低限必要なアドバイスとヒントを伝え、時に胸を貸す。
学習と言う言葉があるが、取り組み方の順番は字の並びと逆で、知らない事はまずは習い(受動)、そして実力・見識が出来てきたら自ら学びとろうと能動的に身につけて行くのが良いだろう。
一年や二年は“習う”の要素が大きいだろうが、それだけでは伸びない。おんぶに抱っこではダメだ。勝手な自己流を編んでもらっても困るが、自分から学び取ろうとする姿勢の有無で実力の伸びには天と地の差が生じる。
群馬から来ているFさんは段々“学び”が深くなって来た。昨年と比して、あきらかに動きの強靭さと柔らかさが増した。まだ荒削りな部分もあるが、それは伸びしろだと考えれば良い。
今の“学ぶ”姿勢を継続していれば、必ずド〜ンと伸びる時期が来る。