我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

審査会


本日は少年部で審査会がありました。いつもながら、昇級については悩ましいものがあります。うまい下手だけではつけてしまえば簡単なのでしょうが、会社の昇進と同じで多少年齢的なことや全体とのバランスを考慮して決定するわけです。

中には不満を感じる子もいるでしょうが、ハッキリ言えばみんなが納得する昇級なんてあり得ないと私は考えます。

私のことを言えば、自分が頂戴した段級のことで不満を感じた事は一度もありません。それより自分はその段級に恥じない実力があるのか、ということをいつも考えて居ました。

今回の審査の結果に納得出来ず、ブンむくれて帰った子が居ました。彼には普段の稽古の態度が審査における動きや姿勢に出たことを告げましたが、はたして分かってくれたかどうか。

分からなくても良いんです。ただ、不満があるなら悔しいのなら誰もが文句つけようが無い稽古をすれば良いだけでなんです。

学生時代にも審査が終わると泣いている奴が居ましたね。一度、「お前は自分だけ上がれれば良いのか?」と言われたことがあります。私は何も言っていないのですが・・・。ナンデダロ??

あのなぁ、審査で泣くくらいなら稽古で泣けって!!

褒めてばかりでは人は伸びません。褒めて伸ばす、は半分ウソです。まずは正しいことが出来るまで褒める必要はない。で、百点では無くても本人なりに苦心して良くなったらそこを認めてやれば良い。

最初は出来なくて当たり前です。出来る出来ないも大事ですが、出来るようになろうとして素直に自分と向き合うところに意義がある。向き合う人間を、指導者は見捨てないものです。

向き合えないなら、それだけのことですな。人生、シンプルに行きましょう!