太気拳をプロテクトする
5/31(日)深夜にフランスから帰国しました。好評のうちに無事指導を終えて一安心です。
帰国したらしたで色々とやる事があって、なかなかフランス紀行を書けないでいます。下旬にはアラン・ストール先生をはじめとするフランス勢が出稽古アンド合宿参加のために来日されるので、時間見つけて書かないとダメですね。
さて、フランスでは技術的なことに関しては指導するという立場だったのですが、それ以外の事で多くのことを学ばせて頂きました。
なかでも一番心に残ったのは「我々は太気拳をプロテクトする義務がある」というアラン先生の言葉。プロテクト、すなわち「護る」ということは「伝えるべき人に、正しく伝える」ということだと言われました。
そのために、
1.新規入門の方も現在のメンバーにも『入門者心得』をお渡しします。一読の上、署名して頂きます2.月会費を改定します(上がります。HPは改定後の金額に更新済み)
道場をやるならある程度人を増やすべき!なのですが、生徒さんを“お客様扱い”してビジネスにするのは、少し違う。特に、太気拳は静的な内功法の比重が大きいのだから、エクササイズやジムの感覚で習得するのは不可能に近い。それに武として効果的であればあるほど、誰にでも教えればイイっていうものではない。キチガイに刃物、という言葉がある。
一定以上の殺傷力を持つ刃物や銃器を保有するには、銃刀法という縛りがある。それと同様に、武道にも学ぶ資格がある。それは現時点の能力ではなく、学ぶ目的と姿勢です。そこが定まっていれば、道場内での稽古も、そして稽古後のお付き合いも適温で行うことが出来る。
幸い、私の道場には目的と姿勢が定まった方が来てくれています。私自身「太気拳をきちんと伝える」という思いでやってきましたが、「プロテクトする」という処までは踏み込んでいなかった。ですので、今後入門して下さる方々とはキチンと面談を行うとともに、独自に作成した「入門者心得」を精読いただき、署名頂いたうえで入門いただくことにしました。現在来て下さっているメンバーにも、今一度のベクトル合わせという意味で署名して頂きます。
月会費についてですが、正業として成り立つ金額に改定させていただきます。専業武道家は、少なくとも私の場合、ほぼ年中無休で自分の稽古・研究はもちろん、志を燃やせるための環境づくりに注力しています。月謝を払って年月が経って段位が上がったから指導をする、というものではなく、より良いものを創り上げるために多大な時間と費用、何よりエネルギーを投入したものをお伝えしているということを、ご理解ください。
多くの武道場では毎月の月謝以外に、昇級昇段審査の審査料・登録料・帯代、それに試合があればその参加費がかかります。今のところ、私の道場でそうした制度を導入する予定がなく、入会金・月会費での運営です(今年になってDVD教材を作成したり、合宿を企画したりしていますが、いずれにしても収入の中心は指導料です)。
皆様のお金と時間を頂いて指導するのですから、最大限の努力をして参ります。ご理解よろしくお願い致しますヽ(^。^)ノ
太気拳至誠塾栃木支部は、太気至誠拳法(太気拳)を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。稽古会場:小山市・栃木市・宇都宮市・上三川町。詳細は:http://taikiken-tochigi.jp/practice/
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<太気拳とは>
中国拳法の流れを汲む武術。創始者・澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。
指導場面:https://youtu.be/vyPbTO1eIGA