相撲の“アレ”(笑)
太気拳至誠塾小山支部の2011年稽古初めのお題は、相撲技の“アレ”でした。“アレ”が体得・理解出来ているか否かは、格技の玄人と素人を分ける分水嶺のひとつと言って良いかも。
十代の頃からその重要性に気付いていたのですが、太気拳を稽古するようになってますます確信が固まり、進化・深化しました。
で、アレが遣えるようになるには“逃げの稽古”をして居てはダメですな。
逃げの姿勢が常態化すると、心も“逃げの心”になる。
稽古で姿勢を崩してまで避けようとする人が居ます。私自身が全く覚えがないのか、と言われれば、そりゃーある。人間だもの(笑)。
だけれども、恥ずかしいことだと思っているし、これを無くそうと稽古に励んでいるわけ。
これはその辺のガッコのセンセイが言う礼儀作法の話じゃありません。姿勢は単なるスガタ・カタチに非ず。姿に勢いがあることです。それが崩されるということは、心が崩されて戦える状態では無くなっている、ということでしょ。
そうなったら、打たれなくたって負けですよ。まして、自分より小さい人間相手に○○ばかりしていたら、白帯からやりなおしですな。
・・・話がやや違う方へすすみました。
“アレ”を身につけるための心的な部分はこれくらいにして、技術的には入れと抜き。そして体的には根幹力かな。
これで心得としての心技体は出揃った、と。あとはやはり動線を丁寧になぞって(←ここ重要)数稽古することかな。
以上、稽古に来てくれた塾生諸氏へのアドバイスでした。
(新年会でお伝えしようかと思っていたのですが、忘れて居ました)