我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

今、ここ・・・組手に想う

昨日は午後から組手交流稽古会を開催しました。
1分半を40ラウンド、1分を10ラウンドの合計50ラウンドの稽古。
自分としては、
・極力下がらずに前に出て対応する
・相手の距離に入って、なおかつ打たせない
・そのために「今、ここ」の機を捉えて入る
(直感・思惟・行為が一体となり一刹那に行われる)
・・・ということをテーマに取り組んでいます。

太氣拳というと、顔面・投げ・掴みありの激しい組手、または、立禅・這い・練りなどのおよそ格技とは無縁に思えるゆったりとした稽古を想いうかべる方が多いと思います。
また、そうした稽古がどのように実技に生かされるのか、組手の実力向上につながるのか、疑問をお持ちの方も多いと思います。

立禅で培う調身・調息・調心、意の変化などを、自由意思に基づいて変化するお相手との手合わせの中で発揮するためには段階を踏んだ稽古があります。そしてその検証として、組手を行います。

打たれた時は、自分の心身に隙があったということ。
打てた時は、打てたことを喜ぶのではなく、それが理にかなった動きであったか、すなわち、正しい稽古の証としての体現か、それともたまたま当たっただけなのか、を考察する。

組手稽古会の動画は基本的にはアップしませんが、当該の動画は上記の考察の良い素材として貼り付けました。

24〜5秒の私の打ちは、機を捉えて出されたために当て止めにもかかわらず相手の動きが止まり、反撃されていません。
しかし1分17〜19秒あたりの攻防では、充分に崩せずに入ったために肘を入れられています。攻撃を急ぐということも、心の弱さの現れであると私は考えます。
私の課題をビシッと動きで指摘してくれた門弟のK氏(空手道五段)に、感謝です。

なお、太氣拳尚武館の組手交流稽古会は他流派を修業される方の参加を受付いたします。立ち技限定のライトコンタクトですので、4〜50歳代以上の方も充分参加可能です。
<12月度稽古会>
 1.日時:12/18(日)14:00〜17:00
 2.場所:栃木県上三川町
 3.費用:¥3,000
組手交流稽古会詳細について(ブログ記事):http://d.hatena.ne.jp/superbody/20161218

  太氣拳尚武館
  島村尚武拝



太氣拳尚武館は、太氣至誠拳法(通称・太氣拳)を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。稽古会場:小山市栃木市宇都宮市上三川町詳細は:http://taikiken-tochigi.jp/practice/
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太氣拳とは>
 中国拳法の流れを汲む武術。創始者澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

太氣拳とは(詳細版):http://taikiken-tochigi.jp/taikiken/

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