我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

当たり前のど真ん中

私の家族は“食道楽”の部類に属するほうで、近隣・遠方を問わず美味い物を求めて出掛けて行くのが、半ば習い性になっている。

最近、家内があるお店に出掛けた。帰ってくるなり「ひどい目に遭った」と憤慨していた。店がめちゃくちゃに忙しかったと見えて、20分近く待たされて出て来た飯が最悪だったと言う。

ネタはスカスカでスーパーの一番安い食材と一目で分かるシロモノ、サラダは葉っぱをむしっただけ、飯は上げ底・・・、とおよそ信じがたい内容であったそうな。

店の名前を聞いて、耳を疑った。私もお気に入りのあるお店であり、当ブログでもその内容の充実ぶりを取り上げたことがあるところ。家内曰く「350円の内容。もう行かない!」

んん〜。これはね、大問題ですよ。お昼の定食で20分待たせるって、あり得ないだろ??うなぎを割くところから始めるわけじゃないんだからさ。

ネタが尽きているのなら、お断りすべきです!定食一人前の売り上げと引き換えに、そこいら中に悪評をまき散らすことになったら、どうするんだろう??

しかし、あの店がそんなことするとは信じられん。一度、この俺様が御自らこの目と舌で確かめて見る必要があるよな!それまでは周囲に言うのはやめよう。しかし、俺を同じ目にあわせたが最後、そこいら中に街宣されると思った方が良いね。

俺は誠意あるお店は、大事にする。周囲に宣伝して、すこしでも繁盛をするようにお手伝いさせていただくこともある。そして、たとえ失敗しても、リカバリーが出来るのならば目くじらを立てることはないだろう。

しかし、人気や知名度に胡坐をかいて味やサービスを落とすならば、そんなお店は消えた方が良いし、そこまで行かなくても、知人に被害が及ぶのは喰い止めないとね!

自分の看板掲げた以上、なにより大事なのはその名に泥を塗らない事です。

私みたいに勤めと並行で武術やっている人間ですら、お金を頂戴して人様に指導する以上、太気拳の看板を掲げている以上、いい加減なことはやらない。人様から貴重な時間とお金をお預かりする以上、こんなことは当たり前のど真ん中なのですが・・・