我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

プチ演武会

家内の主宰するダンス教室のパーティーでブチ演武会を行いました。


お隣の結城市のたまごや酒店様の二階にある、たまごギャラリーで教室のファン感謝イベントを開催。そのイベントの出し物のひとつとして、太気拳の演武を行ったというわけ。

我々としては初の試み。本筋を外さない範囲内で、人様に拳法の魅力を伝えるということを念頭に置いて演武に臨みました。

演武の稽古は少しだけやったのですが、会場を実際に訪れたのは本日が初めて。早めに会場入りして床の固さや席の配置、スペースをチェックし、演目を急きょ変更。

演武の相手は、先達て黒帯になったma-shimo君。至誠塾HPで日誌も書いているボン氏が、演武解説をつとめてくれました。

立禅・這い・練りなどの単独練習と、約束組手、ミット、それと推手を披露。

初めての試み・初めての会場で、なおかつ演目変更があったのにキチンと対応できたのは、ひとえにma-shimo君の対応力のおかげ。

ma-shimo君も赤の他人ばかりが見守る中、キチンとひとかたちつけたことで、大きな自信につながったようです。

終了後は市内のベルー料理店ラ・フロンテーラでma-shimo一家&ボン氏を招待しての夕食会。客席に来ていた奥さんは「普段一人で動いているのを見てなにをやっているのか、いまいち分かりませんでしたが、今日の演武を見てなんか凄いことやっているんだなあ、と思いました」とのコメントを。

息子さんも「パパ格好良いね」と喜んでいた由。お父ちゃんの株は大いに上がったようです。


これは大事です。親父は子供にとってカッコ良い存在じゃないとダメだよ。そもそも、家族に白い目で見られながら稽古やっても、長続きしないんじゃないか?武道のなんたるかは分からなくても、認めてもらうくらいじゃないと。

それと、人に見られる経験は大事です。人に見られているという意識が無くなったら、若者がおっさんに、おっさんがジジイになってしまう。

ビシッと道着を着て黒帯を締めたら、恥ずかしい技は見せられない。俺は黒帯なんだ、という気合いがma-shimo君の動きからビシビシ伝わって来ました。


たまごや酒店様のブログ:http://www.sake-no-tamagoya.com/blog/tamagoyablog/3650

(演武なので、力感を出すために約束組手の際にすこし足幅をとって上体を起こし気味に構えました)


演武終了後、お客様の連れて来た“おこちゃま”が私に向かって「さっきの戦いは、負けてたね!また遊ぼうね」。

子供って残酷 素直だよな〜。まあ良いよ。よその子に俺が負けている、と思われるくらいma-shimo君の演武が良かったってことだからな。

ま、初回としては成功です。次回は、他の道場生にも出演していただきましょう。格好よく決めてくれよ、な?


P.S. 会場をお貸しいただいた「酒のたまごや」様は、品揃え豊富で素敵なお店です。社長さんのビジネスに対する姿勢も勉強になりました。今後ともよろしくお願いいたします