我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

嶋田雄大選手復帰戦

superbody2010-01-15


本日は御休み(年休)。ゆっくり起きて稽古を行い、結城のピッツェリアZUCCAにてランチ。東京に移動し、夕方は後楽園ホールに。嶋田雄大選手の復帰戦を観戦です。

いつもの通り第一試合から観戦。今回はKOが少なかったですが、なかなか熱がこもった試合が多かったな。

嶋田さんはメインイベント。対戦相手はWBCスペイン語圏チャンピオンのアレクシス・サリナス選手。スペイン語圏チャンピオンというのはよく分からないですが、「東洋太平洋王者」みたいなローカル王者、いわば地域の番長ですね、きっと。

ラテン王者、と考えれば良いのかな。サリナス選手の出身地であるメキシコはいうに及ばず、バレロの故郷ベネズエラとかチリとかアルゼンチンとか、中南米を中心に戦う選手なのでしょう。

嶋田さんはWBAのライト級で世界ランク14位。サリナスとしてはここで勝って世界ランク入りしたいところ。嶋田さんは、後が無いので負けられない。

リングサイドに畑山隆則さん、ミノワマン選手、片岡鶴太郎さん、高橋克則さんなど、著名な方も集まっており、彼の交友関係の広さを感じました。

試合はサリナスの攻撃を嶋田さんが捌いて返す展開。大きいのは全くと言ってよいほど貰わずに、稽古をつけるかのように戦う。ただ、嶋田さん自身もあまり大きいパンチを打たず、間が詰まると的確なパンチで主導権を握る。

KOに繋がるようなパンチはあまり出ない。どうしたのだろう。事情通らしき人の話だと、練習中にどこか痛めた様子。結局、勝負は判定となるが、文句ない3−0で嶋田さんはプロ30戦目を見事勝利で飾りました。

豪打炸裂!を期待した人も多かったようですが、悪い時には悪い時なりの戦い方だある。今回はそれを実践したということですね。

試合後のインタビューでは、開口一番「今日は済みません!」と一言。本人が一番納得行って居ない様子が伝わって来ました。「まだ僕はこんなモンでは無いですから」と本人も語っていたように、次回は緻密さと豪快さを兼ね備えたいつもの戦いが観たいところです。

今年も応援します!大輪の花を咲かせて下さい!