我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

ボクシング

長谷川選手、今回も魅せてくれましたね。

神戸で行われたWBC世界バンタム級タイトルマッチは、絶対王者長谷川穂積(真正)が挑戦者世界9位のアルバロ・ペレスを4Rノックアウトで破り、10度目の防衛を果たしました。

3度連続の1RKOを期待された長谷川、挑戦者の果敢なスタイルとワイルドパンチにやや手こずったものの、左のショートで見事なノックアウト。

あの左は完全に相手を引き出しての打ちでしたね。あれほど見事な引き出し方をする日本人選手はちょっと思い浮かばないですね。

私の記憶の中にある試合だと、1990年にイベンダー・ホリフィールドがジェームス・ダグラスを3Rに斬って落とした時の引き出し方が素晴らしかった。ダグラスのアッパーを引き出して、打ち終わりに右をカウンターで極めたシーンは凄かったナ。ダグラスの調整不足を差し引いても、素晴らしかった。

長谷川の試合は今や、海外の名チャンプあたりでないと比較の対象にならなくなってきましたね。アートだね!

挑戦者も良かった。いきなり後ろにある利き腕=左で大きいの放りこむという、果敢な戦法でチャンピオンを手こずらせました。同じサウスポーだったのも一因かな?

そういやぁ、辰吉と戦ったメキシコのダニエル・サラゴサもそうだった。あのオッサンもサウスポー。んで、いきなり左を放りこんで辰吉の2階級制覇を阻んだんだよな。

南米の選手はなんであんなに射程が長いんだろうか?踏み込みだけが原因なのかね?関節の可動域はわからないけれど、身体の遣いは柔らかい。

そうそう、ボクシングと言えば・・・夕方に久し振りに嶋田雄大選手から電話を頂き、来年の1月15日(金)に後楽園ホールで行われる試合を観戦することに。対戦相手はWBCスペイン語圏S・フェザー級チャンピオン アレクシス・サリナス(メキシコ)です。

気合い入れて応援します。試合が終わったら、飯でも食べに行きたいですな!

スポーツではボクシングが一番好きだな。ボクシングジムは男の世界っていう感じで良いんだよな。殴り合いをやるヤツは清々しくて気持ち良いね!屁理屈こねないし!

身体がひとつしかないから太気拳と剣道だけで我慢しているけど、身体がもう一つあれば、ふたたびボクシングと、それから柔道にも通いたいですね。