我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

ほめ殺し??


東京の本部道場は少年部(空手)も成年部(太気拳)も本日が稽古始め。少年部は主任師範のUさんが出張で、そして成年部は高木先生が大阪での指導でご不在。ということで、両方とも私が稽古指導を行う。

稽古は体重移動を打法につなげるための練習をメインに行いました。

帰りの電車の中で山ちゃんにある本との素晴らしき出会いを聞く。今は絶版となったある名著をネットで購入した山ちゃん、本を開いてびっくり。

その本、ある剣道の大先生がお弟子さんに贈呈したモノであるらしく、大家のサインがあったそうな。しかも、山ちゃんが買った分だけが“不当に”安かったのだとか!

きっと、大先生のお弟子さんが亡くなった後、その孫だか息子だかが叩き売りしちまったんでしょう。まぁ、猫に小判ってやつなんで、猫にでは無く、“小判”の価値が分かる山ちゃんの手に渡ったのだろう。素晴らしい!

小山に到着後、練兵館の先輩に遭遇。この方、三十歳代の感じの良い女性なのだが、とにかく真っすぐな性格で稽古熱心。なぜか無級の私を“先生”と呼ぶ。

一緒に居らしたお友達に「空手の達人で、剣道もされているんですよ!」と私を紹介。挙句の果てに、「今年もご指導よろしくお願いいたします!」ですと。お友達は何故かめちゃめちゃ狼狽して慌てて私に頭を下げる。
ちなみにこの女性、子供の頃から20ウン年稽古されているので、もちろん“ヤットウ”を始めたばかりの私では全くかなわず、地稽古ではいつも私が鍛えて頂いているのだが。

う〜ん!!・・・こりゃ新手のほめ殺しかな(笑)。