我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

中心を求めて(?)

水曜の高田馬場での稽古終了後、高木先生がある塾生を相手に推手の解説を行っていた。

特に“デュエット”で行うことの意義について強調される。

ここでいう“デュエット”は相手の状況に合わせて“人(じん)”を崩さず力を途切れさせず、前腕部を媒介して体軸と体軸、中心と中心をぶつけ合うこと。

攻防を行う際にも、人をくずし姿勢を崩してまでやって勝とうとするのではなく、上記の留意点を守って身体と神経を練る。


剣道には“地稽古”と言う言葉があるが、これは単なる攻防の稽古ではなく、“地”を練り鍛える稽古であると言われる。

“歩合”ではなく“地”を練る。

まぁ私は剣道は弱いんだが(笑)、体術のほうでは歩合稽古より地稽古一辺倒である程度のところまで来ている(と思っている)ので、剣道の方も急がば回れでひたすら“地”を練って行きたいね。

もっとも学生と違って試合のテクニックとかを遣る時間がまったくないだけなんだが(苦笑)。


体術=空手や拳法ばかりや来た私が、5年くらい経って、子供のときから剣道やっているインターハイ選手とかと五分になったら、これは結構凄いことだよな。

中心への攻めだけ稽古して、試してみたいね。