我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

強く正しく・・・

今日は土曜日。朝、足の治療をしてから大宮でサザコーヒーでお茶、夕方に剣道、そして犬たちとゆっくり散歩というのが土曜のルーティーンです。

朝稽古に熱中してしまい、今朝は遅めの出発。小林屋で定食を摂り、駅ビルのLUSCA(ラスカ)で北海道ミルクソフトを食し、チャージ完了!


治療院にて脚を診てもらう。経過も良好で、ご機嫌。サザコーヒーでカステラショートのセットを注文し、祝盃を。夕方の剣道に向けて、燃料満タン、であります!! (>Д<)ゝ 


剣道は体術中心で稽古してきた私にとって、いい気分転換の場。こう言ってしまうと先輩方に怒られそうだけれど。年齢が行ってから稽古を始めたうえに、単身赴任で週一稽古が精いっぱい。そして、稽古のメインは太気拳なので、選手として打ち込むというわけにはいきません。

気分転換、というものの、武道をやるものとして大きな勉強をさせて頂いているのもまた、事実です。間と拍子、先(せん)、力の抜き方、攻め・・・などなど、私が体術(空手・拳法など)の世界で稽古し、また指導していることを、竹刀の立合いで表現するのが私にとっての剣道の稽古の意義。

素手武術に凝り固まったアタマをほぐしている、とでも言いましょうか(笑)。

まあ、現実は表現どころか上述のような状態ですから、打てなくても良いから基本を大事にして、5年先をみて稽古したいな、と。立派な先生方・先輩方に恵まれて、トウのたった初心者を面倒見ていただいており、本当に感謝しています。


さて、今日は稽古後に白石館長の講話が。県連盟の高段者講習会が開催され、そこで七段クラスの先生方の基本に対する習熟度について苦言を呈された由。

もっとも、基本が不十分、とは言っても、斯界の最高位である八段範士の目から見ての話なのでしょう。

剣道の高段位は、年数で取らせていただけるものではなく、また、高段者は道場主ではなくても元立ちで稽古を付ける立場であるので、高段者として道場に立つからには、つねに自分を磨き続けなければならない。


さらに続けて「出来ているつもりが一番怖い」「中学や高校で選手になれなくても、正しい基本を地道に続けている人は、いつかは必ず実を結ぶ日が来る」「正しい中段構えを徹底的に練り上げて、その上で研究して自分の動きを創れ」・・・と力説されました。

当たり前ですが、拳法でもおなじこと。今すぐ勝てることに走りがちですが、初心の内は特に、勝つことより堂々たる基本を身につけること。

長期的には正しい稽古をする人が伸びるんです。

国際スポーツとなった“JUDO”なんか、猫の喧嘩みたいな組手争いしてるけれど、空巣ねらいもイイところですよ。太気拳はそうなってほしくないやね。

正しい基本に基づいた位取りと歩法・身法・前捌きがあれば、相手に攻め勝って中心を割り、堂々と打ち込めるはず。私だって完全に習得しているわけではないけれど、少なくとも稽古では理想の技を追いかけて行きたいね。

まだまだ修業中だけれど、強く正しく美しい拳と剣をもとめて、これからも稽古稽古ですな・・・。