我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

大企業

私は一応大手企業と言うヤツに勤めている。そこには色々な部門があり、色々な立場の人間が居る。かく言う私も会社の中での立ち位置があり、思考や行動、意見はそのバックグラウンドからの影響が入る。

かつて、コロコロと意見を変える野郎に出会うたびに小馬鹿にして居たものであったが、社歴が多少長くなり、いくつもの部門や関係会社、事業所に所属すると、それもまた仕方ないのかな、と思えて来る。

人としてこれだけはやっちゃいかん、というようなことを行わないようにすれば、組織人たるもの、ある程度そういう対応能力は不可欠の要素であろう。

何度か述べたが、私は心から信じて居ない事を声高に主張し、なおかつ大声を出してその意見を通すということが出来ない。乱暴な話ではあるが、最後は殴り合いをしてでも通す、というほどの思い入れが無い意見にこだわることには、本能的な違和感を覚える。

その代り、信じたものには身体を張る。言葉遊び的な口喧嘩や論争にはエネルギーを注ぎたくないが、存在をかけた喧嘩なら、いつでも買う。喧嘩を買ったからには、こじれたらブン殴ることを前提に、徹底的にやる。

そういう喧嘩なら悔いはないのだが、大人の喧嘩、ってヤツには清々しさを覚えないねぇ。そんな女々しいことやるくらいなら、始めから相手に譲歩したり妥協すればいいんだよ。

大企業に定年まで勤めるのは、俺、無理かもしれないな。会社員は会社員の面白さもあるんだけれどね・・・。