幸せの亀さん〜その３
娘が『地域一番校』に入学して何が良かったかっていうと、のびのび生きていることだ。
中学校も楽しく過ごしたみたいだけれど、小山三中の剣道部は幼稚園とか小学生から稽古している強い子が多いから、ウチの娘あたりは最後までレギュラーになれなかった。
最後の夏の全国大会も補欠で付いていったからね。稽古と試合でろくろく勉強もしなかったから、成績も悪かった。
ところが農業高校と来た日にゃ、剣道部が弱小で廃部寸前！部員の多くが幽霊部員。
顧問の先生は六段で強いのだが、やる気を失いかけていた様子。そこへ娘が入って幽霊部員の男子を稽古で打ちまくったもんだから、熱心に教えてくださるようになった。
中学では悔しい思いをしたけれど、稽古はそれなりにやって来たから、幽霊部員よりは強い。
稽古も適量だから、息切れしない。勉強時間も少しは取れるからトップクラスを維持し続けている。周囲のみんなが揃って娘より勉強が苦手だというのも、ある。
私はヤツのやり方を「鶏口牛後作戦」と名づけた！・・・ってか俺が伝授したんだけれどナ。
でも、これが当たって生徒会の役員はやるは、剣道部の主将は務めるは、学校は学科が少なくて実習ばかりだわで、すこぶる楽しんでいるよ。
スコップ作業２時間とか、雑草のむしり方とか、効率の良い種まきとか、おもしろそうだよね。
もうひとつ受かった私学では、こうは行くまい。剣道が結構強い学校だから、キャプテンなんて、ムリムリ！学科だって多いし、トップなんて取れないよ。
偏差値が低くても、そこで上位取って居れば就職や進学は指定校推薦枠で何とかなる。
仕事だって四大出てサラリーマンだけが選択肢じゃないだろ。
サラリーマンの私がいうのもアレだけど、大卒文系会社員はつまらない男が多いよな。言い訳と保身ばっかり上手くて、格好良いヤツ、なかなか居ないよ。
それより剣道を生かして教員とか警察官目指したり、俺と食べ歩いた経験を生かして、食べ物屋さんをやったりしたら良いんじゃないか。もちろん、農業やってもよいけれど、ワシは農地を持っていないからな。
とにかく！同級生の口車に乗っていたら、この楽しい高校生活はあり得ないね！
あの同級生たち、悪い子ではないんだが親がボンクラなんだよ。親御さん知っているから言うんだけど。
大体、子供に心から向き合ってあげていないね。朝起きて挨拶すらしないんじゃないかな。偏差値云々より、朝の挨拶が出来ないほうが「人生終わり！」だぜ。
挨拶できないやつに、幸せの亀さんは寄ってきません！おあいにくさま〜（笑）
幸せを掴むのは、なんかのテクニカルな話や処世術じゃないんだよな。わかっていますかー。
我が家はこのまま「鶏口牛後作戦」を続行ですな♪がんばってもイマイチの君！この作戦で行きなさい！
頑張らないヤツは知らん。はい、さよなら〜
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