我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

明日は楽しみ

今日明日はオフ。先般お伝えした通り支部稽古も行いません。東京の少年部の空手指導も、その後の太気拳の稽古も、怪我の養生のためにお休みさせていただきました。この二日間、基本的には朝のコンディショニングと軽い稽古以外は行わない予定です。

日曜は入門希望者の面談の予定が入っていましたが、体調を崩されたとのことでしばらく延期になりました。時間が出来たので、朝稽古の後は、読書と珈琲でも楽しみます。年に何回も無い、完全な休日です。

そして何と言っても、内藤VS亀田戦も観ないとね。私は断然、内藤選手を支持。一時期ほど亀田に対する嫌悪感はないですし、彼ら(亀田兄弟)が努力家であることは認めます。

亀田選手のビッグマウスや横柄な態度も、アタマのワルイ取り巻きに言われて作っているシロモノでしょう。親父はともかく、興毅本人は別にワルでも無いし、ケンカの場数なんかロクに踏んでいない、気の小さいイイ子ではないかと個人的には思います。

しかし、殆どすべてのボクサーは世界を取るまでは仕事を持ち、一つ一つ階段を上がってチャンスをつかみ取るわけです。内藤も例外では無い。お母ちゃんが9億円くらい小遣いくれれば別ですけど、普通は皆、生活と練習の両立に苦しみ、多くの人間は夢のリングに立つことなくグローブを置く。

そんなボクサーたちを同じ境遇にありながら、彼らを殴り倒して夢を実現した内藤さんには、かつて金とTVの力で横車を押した亀田を蹴落とす義務がある。そう私は思っています。

亀田は若いんだから、尊敬すると言うマニー・パッキャオ(比)みたいな名ボクサーになりたかったら、叩き落とされて這いあがれば良いんです。天才では無い人間が強くなるには、叩き落とされる経験が無いと不可能ですね(天才ボクサーは“丸虫”にならないですよ)。


それはさておき、さて、試合はどうなるかなぁ。冷静に考えれば、内藤にとって年齢が一回り若くプレスが強い亀田は、決して楽な相手ではないでしょう。興毅が大毅みたいな“丸虫ボクシング”をするのかどうかで展開は変わるでしょうが・・・。

今までの因縁は因縁として、クリーンないい試合を見せて欲しいですね。日本人横綱の居ない大相撲はほとんど観なくなった、心の狭い私ですが、日本人同士の世界戦は、楽しみにしています。