我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

短刀捕り

ここ3〜4日ほど自主練習は立禅と打拳、そして竹刀・木刀の素振りのみと、やや軽めに抑えています。大阪での稽古に向けて少しずつ疲れ抜きに入った、というところです。

今回の水曜稽古会では、基礎練習の後に、打拳と短刀捕りを。週2回の稽古ですので、やや深く突っ込んで行うことに。

短刀捕りは5回に1回、“極め”まで持ち込むように指導。極めに入る部分は危険が伴うので、古流武術の型稽古のように静かに行う。

この短刀捕りには太気の前捌きの身法がふんだんに含まれているので、年に何度か取り上げて稽古しています。ただし、実際に素手でナイフに挑むのは自殺行為ということも、模擬ナイフで体験してもらう。

私自身、ずっと昔に数度ナイフ捕りを“実地”でやりました実弟も同様の経験がありますので、様子を聞いてみました。その結果、太気拳と言えども得物を持たれたら、無手を相手にした時と同じ構えは取れない、というのが実感です。いかに強い格闘技のチャンプでも同じだと、これだけは断言します。

君子危うきに近寄らず、なのですが、武術云々を言うなら危うき御仁が近寄って来ちゃった時の対応は、考えないと駄目ですね。

おいおいやって行きましょう。


【お知らせ】
先日、お伝えした通り27日(日)の小山支部の稽古会はお休みとさせていただきます(8月の第5週の振替)。よろしくお願いいたします