我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

根っこ

「くわの実」の絶品プリン


週末痛めた膝の調子が少しマシな状態になって来ました。月・火と掛かり付けのフジ接骨院に行って診て頂いているのですが、ここは先生の診立てが非常に良い。

私と同年代だそうであるが、学生時代に日体大で重量挙げをされていたので、運動をやる人間の気持ちがよく分かっておられる。バカな治療家は「安静に」しか言わない。

膝の痛みの原因は、内転筋とヒラメ筋の過負荷だろうとのこと。直接にはヘマをやって捻ったことだろうし、以前の古傷ということもあろうが、根本的な原因は違ったようです。電気治療に加え、PNFとマッサージを十分に行ってもらって痛みが緩和されてきました。

何事も表面から見ただけでは分からん、ということですね。武術も同じです。

今日の稽古会では、立禅・這・練、そして歩法+体捌きを単独で練り、その動きを踏まえて二人組での攻防練習を行う。課題は“手刀受け”と“腕受け”。

両方とも空手道場へ行けば習える技ですが、同時に「使えない」と言われる技の代表格でもある。空手経験者のAさんも「型でやるだけでした」とか。やっぱりですか(笑)。

ちょっとした味付けで遣えるようになるんですが、それ以上にその動きの理の体得が重要。

M君は実にスムーズにこなす。彼は腰と体捌きが出来て来たんでしょう。動きの原理が体得出来て来たら、初めての技も「知っていたかのように」こなせるようになる。

当たり前です。技は「理」の体得の上に成り立つものですから。立派な「根っ子」と「幹」があれば、「枝」と「葉」はドンドン出て来る。太気拳は見えないところを地道に創っていきます。

「枝」と「葉」を追いたい人は、どうぞお好きになさって下さい(笑)。


註)今日の一枚は「ベーカリー・くわの実」のプリン。社会就労センターで作っていて、小山市の周辺でしか買えません。抜群に美味いです。少し高いです(笑)。小山近辺の方はお勧めです(ローカルな話題やな〜)