我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

一病息災

今月は久々に新規入会者が2名。年度初めの4月から幸先の良いスタートとなり、感謝感謝であります。福島から通って来て下さるY氏と、地元野木町に在住のK君。

お二人ともまじめで好感のもてる人柄です。

せっかく新規入門者が来ているのに、私はと言えば、足の怪我で良い動きが見せられない状態。不覚!!

先日痛めた左のフクラハギは肉離れでは無かったようで、7割方回復してきたのだが、かばっているうちに以前怪我した右膝に負荷を掛けてしまい、苦戦している。

太気拳はなんとかこなしているのだが、フクラハギやアキレス腱に負荷がかかる剣道は、しばらくお休み状態だ。こればかりは、仕方が無い。

何とかこなしている太気拳にしても、当然のことながら組手は行わず、推手もかなり用心してやらざるを得ない。いや、考え方によっては、推手の方が危ないこともありうる。とにかく、足の運びや力の出し方に注意しての稽古にならざるを得ない。

これはこれで、よい稽古になっている。一病息災、と世間でもいうけれども、調子が良すぎるとかえって危険に気付かないものなのだろう。それを再認識させてくれたと言う意味では、怪我も悪いことだけでは無い。

今は出来ることだけをやる。太気拳の基本稽古と剣道の素振り、そして連動を意識した体の焼き直し。

足が治ったらもちろん稽古をガンガンやるのだけれど、今のこの気持を忘れないように、感謝の気持ちで稽古を楽しもうと思う。