我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

冬来たりなば

毎日、寒い日が続いていて何よりです。朝、会社に行くと職場の方たちと挨拶を交わした後続く言葉は大概「寒いね〜」です。冬ですから当たり前。

冬はやっぱりこうでなくっちゃ。寒くなってくれないと冬の食材はその美味しさを十分に味わえないと思っています。

景気の方も世界的に冬の時代に入り、(先日も書きましたが)私の会社も工場の操業度がだいぶ落ちています。昨年の今頃は、残業続きで現業部門もスタッフ部門も多少潤っていたと思いますが、それが嘘のようです。

しばらくの間、まぁ2〜3年は回復しないんじゃないですかね。こんな時には、じっと頭を低くして嵐が過ぎ去り陽が差してくるのを待つしかないでしょう。

待つばかりでも芸が無いですから、私は実力を身につけるべくひと頑張りしてみることにします。残業もあまりないでしょうから、早く帰ってじっくり実力を養成します。

実力と言っても私は専門職では無くゼネラリストの事務系社員ですので、これさえやれば、という科目はない。とりあえずは太気拳の稽古と、語学と読書ですね。体力と感性がまず第一。良いことをやろうと思っても、それにともなう体力と気力、そして“地アタマ”がないとどうにもなりません。

数年前にも不況の時期がありました。この時にも、社内では残業代が減って飲みに行けないだの何だのと騒いでいる輩がいました。たぶん、彼らはまた騒いでいることでしょう。

社会が悪いの何のと言うよりも、自分が強くなる方が楽です。弱さは悪である、とは言いませんが、少なくとも弱さからは「善」は生まれない。強くなれば、たまたま近くに弱っている人が居れば手を貸してやれることが出来る。

管理職では無い私にとって、残業代は大事な生活給の一部ですが、無ければ無いなりの生活をすれば良いだけです。それよりも心身の地力をつけるチャンスが来たと喜んでいます。

まだ40歳。体力的にも「イケイケ」ですので、不景気&ノー残業を楽しませていただきます。冬の間に大地にしっかり根を張り、やがて来る春を迎える準備に入ります。