我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

地力の養成

昨日、今年初めての高木塾長のご指導を仰いだ。内容は、簡単に言えば太気拳の組手における地力の養成に主眼を置いたものだ。まぁ、全ての稽古がこのテーマに繋がると言えるのではあるが。

太気拳至誠塾小山支部の稽古会では、基本的に本部で行っている指導内容と並行して進めて行く。もちろん、現時点で支部稽古生にとって難しいと判断した場合には、本部で行ったことでも後回しにする。その観点からすると、今回の内容は「理解に努力を要するが、多少背伸びしてでも取り組むべきテーマ」とでも言うべきもの。

私自身は過去何回かご指導いただいた内容ではあるが、お話を伺うたびに塾長自身の掘り下げ方が深化していることが感じられ、毎回新鮮に思えてくる。我田引水の誹りを恐れずに言えば、受け手である私もいく分進歩して来ているのだろう。

塾長の動きを拝見して感じたこと。当たり前だがまだまだ私自身稽古が足りていない!高木塾長は身体が万全ではないのにもかかわらず、その恐ろしいパワーとスピードを感じさせて頂いた。

技術がどうとかよりも、地力、すなわち太気拳なら太気拳の動きに要求される心身の基礎能力が大事だ。昨年は長期出張や怪我で満足にできなかった身体の焼き直しを、今年はビシッとやって行こう