我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

稽古するぞ!

今日は剣道で汗を出し尽くして、防具の手入れをした後、犬たちと遊んでいたら、床で寝てしまいました。さきほど一度起きたところです。夜更かしはいけないのですが、起きると目が冴えてしまいました。

ないしろ嬉しくてしゃあないのであります!なぜかって?明日から「夏休み!」だからに決まっているでは無いですか!休みになると、ずっと稽古出来ますからね。お盆休みはいろいろと義理事もありますが、少なくとも、普段よりはずっと自分の稽古に集中できます。

頭を使うのも悪くないですが、身体を掛けた稽古をお腹いっぱいやらないと、強くはなりません(きっぱり)!私自身、強いかどうかは別として、とにかくお腹いっぱい稽古をする主義。まぁ腹いっぱいになったら、さっさと切り上げますが。

小山で自分が稽古生の前に立つようになったこともあり、自分にプレッシャーを掛けて稽古するようになった、というのが偽らざる心境です。

何しろ、ここ小山では私がずっこけた稽古をすれば、それが稽古生に伝播してしまいます。こんな稽古で良いんだ、というズンだれた気持になった瞬間、伸びは止まる。アタマで考えることが大好きな稽古人は、この辺、気をつけた方がいいでしょう(笑)

キチンと焼きが入っていない刀は、斬り合いになればかならず折れてしまう。人間だって同じことです。楽なナマクラ稽古をして武術に触れた気持になるくらいなら、やらない方がいい。

だって、ナマクラは鍛え抜かれた玉鋼とぶつかり合えば、確実にへし折られるのだから。それならば下手に武術をやった気になるよりも、俺は弱いから、と徹底して争いを避けた方がいいんです。

私のところで稽古して下さる方も、頻繁に来られる人とそうでない人がいます。たまにしか来られない方も、稽古に来られたからには、有意義な時間を過ごして頂きたい、何か一つでも気付いてほしい、とそれをいつも考えています。

そんなわけで、動きながらも結構色々と喋ります。でも、最終的に掴むのは稽古生本人であり、私が出来るのはそのお手伝いだけ。お伝えしたことを「やる」か「やらない」かは、本人次第。で、ここが大事なんですが、やはり「やる」ためには体力と気力です。年齢は関係ありません(たぶん)。

よく周囲の人に「体力が無いのですが」と聞かれます。誤解してほしくないのですが、体力がある人間というタイプがあるんではなくて、体力がある人って言うのは、体力が付くまで身体を練ったというだけの話です。誰でも身体を練れば、体力アップくらい簡単ですよ。

随分前になりますが、稽古生に教わってネット掲示板を見たら「島村は体力(腕力だったかな?)だけ」みたいなことを書かれていました。ありがたいですね。体力あると認定頂いちゃいまして。ごっつぁんです!身体が練れて初めて一流になる稽古が出来るわけで、練れていないと全てが絵にかいたモチですよ。

出来得れば、その御仁には一手ご指南いただきたいですね。もしその方が華奢な肉体の持ち主にもかかわらず私の体力を空回りさせて完封頂ければ、謝礼をお支払いして教えを請いたい。

私は有名無名を問わず一流と思われる武道家や格闘技者を何名も存じ上げていますが、フィジカルが弱い人間は一人も知りません。皆さん、驚くような稽古量と素晴らしい心身をお持ちです。高木先生もニコニコしながら「打拳を二万回」とか平気で言います。

だから、ナマクラな身体のまま戦える武術があったら、ぜひとも教えを請いたいですね。体力を温存出来れば、稽古と仕事以外にサイドビジネスでも勉強でも出来ますからね。

・・・まぁ、むりだろうな(笑)。

おっと!バカ話していたらこんな時間ですね。朝稽古に備えて、凝縮した睡眠をとります!