夢中になっていることのために
子供が夏休みに入り、毎日剣道部の稽古に出掛けている。以前は、自分から早起きなどしなかったものだが、6時前に出掛けていることも多い。これにはちょっと驚いている。
最近、18年前の格闘技雑誌を手に取ったところ、キックで一世を風靡した藤原敏男さんが全く同じ事をで語っておられた。
「うちの娘も朝ねぼうだったけど、中学になって、剣道を始めると朝五時半に起きて、自分で弁当を作って稽古に出て行くようになった。自分が夢中になると、生活環境も自分で変えていける」(フルコンタクトカラテ 1990年7月号)
この記事を読んだ頃、私は大学生だった。中学時代から5時起きで鍛練を開始していたから、当時は何とも思わなかったが、職を持って就寝時刻が遅くなるとどうしても5時起きは辛くなる。
だが、これって甘えだよな、とも思う。太気拳に夢中になっていれば、生活環境も変えていけるはずである。職を打ちやって、というわけには行かなくても、何とか時間をこさえることは出来るはずだと思う。
私は仕事に全てをかけるエグゼクティブではないので、職と稽古の両立は決して難しいことでは無いはずだ。
太気拳をはじめてから、武道が面白くて仕方が無い。特にここ2〜3年はまるで学生時代に帰ったかのように面白い。取組むべき課題が次々浮かんでくる。
考えてみれば、昔の雑誌をふと手に取ったのも、私を武道に引き合わせてくれた神様の叱咤激励なのかも知れない。
「今のお前を18年前のお前自身が見たらどう思う?未来のお前の姿だ、と胸を張っていえるのか!」
そんな風に問われている気がする。夢中になっていることのために、少しずつですが、生活環境を変えて行きます!
註)一日遅れですが、今年も「結城うなぎ斎藤」さんで特上Wうな重戴きました!