我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

大人の週末 その3 (鉄) 

踊正太郎の三味線ライブの余韻が身体に残るまま、偕楽園を散策した後は、十数年来の稽古仲間を訪ねる。市内にて空手や太極拳を稽古する集まりだ。

仲間、というが殆どの方が小生より年上なので、いわば仲間に入れて頂いている格好なのであるが、礼儀はワキマエつつも堅苦しい関係ではない。

市内の公民館の稽古場を約2年ぶりに訪問。太気拳の方で忙しすぎて、とんとご無沙汰しているのだが、皆さん、変わりなく迎えて下さった。

ヨガ的な身体ほぐしから始まり、基本、型、組手と進み、に2時間以上に亘り、たっぷり汗を流していつもの焼肉屋さんへ。上等の和牛に舌鼓を打ちながら、人生の先輩方と歓談。

武道の事、社会の事、教育・歴史・文化の事、健康法について・・・などなど、話題は多岐に亘り、実に楽しいひと時を過ごす。

年長の方や異なる分野の方とお話させて頂くと、自分の視野や考えの枠がどんどんと広がるのを感じる。長く生きている、ということはこういう勉強をそれだけ長くやってきている、ということでもある。

改めて感じたのは、皆さんとても幸せそうだったこと。一生懸命働いて、仲間と気持ちよい汗を流して、歓談する。そんな場所があることが本当に素晴らしい。

何度も書いている通り、このたび不肖・鉄太郎は太気拳至誠塾の栃木県小山支部の開設を認可された。

真の武道を追求して行くというのは大前提として、色々な世代や職業の人達が集い、「大人の週末」に相応しい、豊かな時間を過ごせるような空間を提供できるよう微力を奉げたい。