我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

時間配分

昨夜は支部の稽古会。

今月から世界総極真小山道場代表の鈴木先生が仲間に加わって下さいました。鈴木先生は武道の心技で試合に勝てる空手家を育てたい!ということで、太気拳を学んで下さることになった次第。白羽の矢が立った以上、気合MAXでやるしかないです。

さて、稽古会でいつも悩むのは、レクチャーと訓練に割く時間配分。

太気拳は個々の技術以上にヒトの機能をいかに使いこなすか、という点に重点を置いている。

開祖の澤井先生は「太気拳は気と気分の拳法である」と喝破した。ここでいう「気」とは、生命体が生を維持するために自然に起きる反応であり、それを武技に乗せることが出来た状態を、「気が出た」と表現する。

気分というといい加減なようであるが、これは心身の状態のバロメータであり、また、これを統制的に使用することで生理機能を向上せしめる。

心身の状態を整えるためには、いかに重力および自己の持つ質量と付き合うのか・・・等などが大切ですね。

これを伝えずにガンガン稽古しても、その辺の格闘術と何ら変わりがないものになってしまう。しかしながら、心と体を練るためにガンガン稽古することも重要ではあるしね。年齢や体力に応じてMAXの稽古をした経験がない奴は、ちょっと苦しくなると投げ出しちゃう。

それじゃあ、武道以前の問題だっぺ!(by 佐藤嘉道先生)

結局、お伝えしたことを「宿題」ととらえて、稽古日以外に各自取り組んでいただくしかないのですけど・・・。(-_-;)

んで、量の稽古をした日は、量をこなす中で合理的な心身の使い方を自得するという意識も必要ですね。こちらは必要なことはお伝えするけれど掴み取るのは自分自身だしね。

今年は、支部で合宿したいなぁ。こういうことをゆっくりとお伝えするには、いい機会ですからね。



太気拳至誠塾栃木支部は、太気拳を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。
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太気拳とは>
 中国意拳の流れを汲む武術。創始者澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

太気拳とは(詳細版):http://taikiken-tochigi.jp/taikiken/

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