我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

つながった水脈

ここ数日は他所に出掛けての学びを積んでいました。


2/8(土)、9(日)は運動療法のエゴスキューメソッドのトレーナー合宿
2/11(火・祝)はフランクリンメソッドのWS
2/12(水)は武道の縁でつながった鈴木稔先生の会社「打つ手は無限」で主催された人間学講座


たまたまこの時期にいろいろなものが重なったのですが、どれも自分にとって不可欠でしたので頑張って受講しました。ちなみに、これらの学びの対象は「教える人」「リーダー」的な立場の人間です。そして切り口こそ違えども、一貫した共通項は「人間の心と体の仕組み」「人の行動原理」とでもいうべきものです。

世間では武道・格闘技というと鍛えに鍛え、他者より強くなることで勝利を得るものと思われがちです。心身を鍛え技を練るなんて言うのは当たり前で、武道人はそんなことを自慢している時点で笑われます。

ですが、太気拳はそこにとどまるようなものではない。上に挙げた「人間の心と体の仕組み」や「人の行動原理」を理解して武として体現するものです。ですから、冒頭の学びと拳を練ることは地続きのものであると言えます。

さて。
主体性を持って歩む人間は、出会うべき人に必然的に出会えるし、学ぶべきテーマが目の前に現れると、私は信じています。そしてそのタイミングは遅すぎず・早すぎずの絶妙さがあるとも感じます。思考と行動の積み重ねが、自分を創る。そして身体が一つしかない以上、行動は一点集中して行くしかない。澤井先生の仰った「水が出るまで井戸を掘れ」という言葉がそれですね。

井戸を掘る場所は違っても(取り組む分野は異なっても)、地下の水脈はつながっているので出会うべきは出会う。そして、異なった物事同士の出会いからしか、新たなものは生まれない。・・・ということで、私も水が出るまで掘り下げられた、そして、次なるステップに進む段階に来ている、ということなのでしょうか。ワクワクするねぇ。



太気拳至誠塾栃木支部は、太気拳を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。
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太気拳とは>
 中国意拳の流れを汲む武術。創始者澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

太気拳とは(詳細版):http://taikiken-tochigi.jp/taikiken/

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