我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

犬以下?

先日、父が入院したので年休をとって見舞いに行って来た。帰りは弟の車で送ってもらいがてら、積もる話を。

弟は理学療法士をしているのだが、我儘な病人が多いことにはほとほと手を焼いているとか。特に成人病の患者は生活習慣が悪い連中が大半であるだけに、思考回路に破綻をきたしている状態だという。


また、精神疾患についても「多くは甘えから来ているな」となかなか手厳しい。

曰く「○●になり易い遺伝子云々とか、あの手の話は銭が欲しい研究者と薬屋が手を組んでこさえた話だ」

「ここ何年かで急に増え始めた○×(←疾患名)なんて基本的には後進国や戦時下ではかかる人がほとんど居ないんだから」

ただ、それに罹患しちまったヤツには「甘えるな!」とは言えないだろ?

「そりゃあそうだよ。それは言えない。だから成る前の予防と心構えが大事なんだ」


ここで思ったんだが、「“まともな”保健体育」を週に5コマ、小学校から始まって中学なり高校なりを卒業するまで学べば、そういう問題なんか簡単に解決するし、国力がけた違いに上がるんじゃないか?

あえて“まともな”と書いたのは、球技やかけっこを多少やったくらいでは気晴らし程度にしかならないからだ。

スポーツだけではなく、心と体の関係性などを学ぶ時間をキチンと定期的につくるべきだろう。


体育と言えば武道の必修化が言われているけれど、武道は心と体の関係を学ぶ最高の教材である。

ただ、学校教育の現場では乱捕や地稽古まで踏み込まなくていい。どうせろくろく履修時間がないんだろ?

だったら礼法や受け身基礎練体をやって日本剣道形とか、打ち込み稽古までにしておくということで良いんじゃないの。


礼法はそれだけで結構心身の鍛錬になるし、身と心を正す習慣がきちんと身に付く。それだけでものちの人生に与えるメリットは計り知れない。

犬っころだって、私が言い聞かせようとすれば目を観て話を聞くし、不審人物が近付いてきたら身を正して警戒態勢をとる。

最近では、いい大人ですら、きちんと心身を正して人や物事に向かうことが出来ない人間の方が多いからね。こういうのは、犬以下です。


こういう犬以下の人間がそこいらじゅうに居るもんな。親がこれでは子どもなんかまともに育たんよ。

またぞろうちの弟に言わせれば「成人病患者の大半は犬以下の精神レベル」なんだそうな。


こういう出来そこないが増えないように、文科省はきちんと襟を正して教育を考えて頂きたいね。




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