我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

内功のすすめ〜その1

先日不二流体術の大嶋宗家とお会いした際、「内功」の学びについて熱く語られていました。
曰く「今まで学んだ技術すべてがまったく利き方が違う!」と。

ちなみに大嶋宗家が学ばれているのは「刀禅」という稽古です。この「刀禅」とは武の達人・小用茂夫先生が、それまで修練・研究された武術を中心とする身体技法から抽出して創始されたボディワーク。

私も小用先生の主宰される稽古に何度かお邪魔したことがあります。本格的に学んでいるわけではないので詳述は避けますが、学ばれている方々が異口同音に語られているのは「身体に明確な基準が出来るため、動きの密度・精度が変わる」ということ。

大嶋宗家の不二流体術はいわゆる「合気系」の武道。「合気」という言葉そのものはもともと剣術の言葉です。体術としての合気系武道には有名な合気道を含めていくつもの派があり、合気という言葉の概念も派によって異なるようです。

合気を体術の理として展開した流儀は旧会津藩士・武田惣角先生の大東流合気柔術を以て嚆矢とする。武田先生は剣術の達人だったそうで、当然、合気系の体術をマスターするには剣術をはじめとする武家の素養が前提となる。

武家の素養」とさらっと表現したが、現代人の生活においてそれを身につけるのは「ほぼ不可能」でしょう。和服着て、雪駄や草履履いて、舗装されていない道を歩んでいる人、どれだけいます?さらに武家の礼法をマスターし、腰に帯刀している方は?おっと、文書のやり取りも墨すって正座して文机に置いた和紙に書くんですよ。
・・・その他もろもろあるでしょうが、その上で武芸十八般を学んでいる現代人、皆無だと思います。

日本武術はその到達した境地において中国武術と何ら遜色のないレベルにあると思いますが、前提となる生活が崩れた以上、通常の稽古をこなすだけではかつて先人が到達した足元にも及ばないでしょう。

われわれ現代人は、祖父の世代と比較しても相当に身体能力が落ちている。まして武士のレベルには程遠い。ではその身体を如何に練り上げて行くのか。私が選択したのが内功の世界、太氣拳である。

太氣拳尚武館は、太氣至誠拳法(通称・太氣拳)を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。稽古会場:小山市栃木市宇都宮市上三川町。神戸市(支部詳細は:http://taikiken-tochigi.jp/practice/
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太氣拳とは>
 中国拳法の流れを汲む武術。創始者澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

太氣拳とは(詳細版):http://taikiken-tochigi.jp/taikiken/

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