我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

なんでも経験


今日の稽古参加者は奥入の3名のみ。

基本の練り・打拳、ミットの打ち込みをやり、最後に組手をやって終了。


組手はパンチンググローブ着用で打拳は顔面当て止めで行う。

パンチンググローブで本気で打てば間違いなく事故になるので、生徒同士ではやらせず私が元に立って行った。


掌底で打つ掌打は優れた攻撃方法であるが、時々はストレートパンチを眼前に飛ばしておかないと、横面だけの攻防にしか出来無くなってしまう。

支部の稽古生もそのきらいはある。いまのところそこそこ上手なのは、ボクシング経験者のM君くらいか。

その彼でも、グラブをつけるとやはり構えがボクシングチックになる。パンチンググローブでこれなら、10オンス使ったら完全にボクシングになるな(笑)。

まあ、気にしない気にしない(笑)。なんでも経験ですから♪


私のモットーは「何をやっても凄いのが太気」。これ、空手の横山和正先生のコメントをパクって使わせていただいている。


太気は打撃だから組技はできなくて良い、とか実戦では不意打ちで急所狙うから組手やスパーは弱くても良いとか、そういうショボイ話はしたくないね。


グラブはめてもボクサー並みとは言わないけれど、そこそこサマにはなるようにしたい。空手の型も順番さえ覚えたら、見よう見まねでも普通の空手初段程度には出来るし、柔道初段あたりなら組負けないと。

いきなりは無理だけれど、目録になるあたりにはそのくらいのレベルになって頂きたい。


「いくつも技を覚えろ」って言う意味ではなく、そういう身体能力を培って頂く。太気拳にはそれが可能だと信じている。