我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

速きを欲すれば、達せず

土曜の稽古会では引き続き扶按試力とその応用の“発”の部分の稽古を行った。

動作の転換点を大事にゆっくりと動き、関節の連動と重心移動などを練る。

発するのに急ぐ必要はない。

そう言えば、20年近く前の雑誌に掲載されていた姚先生の論文にも「俗に“速きを欲すれば、達せず”言うが云々・・・」と言う下りがあった。

誤った動力定型を正すのは、はじめから積み上げることより難しいとも。


昔お世話になった日本武術の先生も、このことは口酸っぱくして言われていた。

「下手な稽古で良い。ダメな稽古を積むよりは」


あせらず、じっくりと練り上げて行きましょう。