我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

11/14 日曜稽古会

先月末に体験入門されたIさんが、本日より正式入門。Iさんは私と同い年で、学生時代はラグビーをされていたそうな。

ここ10年ほどは運動らしい運動をして居なかった、ということだが、非常に良い稽古ぶりでちょっと感心した。

良い稽古、とは言っても出来ているということではない(失礼!)。じゃ、どういうことかというと、動作の意味する処を素直に受け取ってトレースしている、ということ。

それで充分。というか、それがないと始まらない。初心者は技が出来なくて良いし、出来なくて当たり前。そりゃまあ、出来るに越したことはないけれど、外見だけ辻褄合わせて出来たことにされてもねぇ。

出来て居ないのをごまかすより、「ここのバランスが合っていない」と実感できる方がはるかに良い稽古だ。

稽古は、新規入門者がいるということもあって、基本の見直しと推手指導で時間はいっぱい一杯。一端は施設を出るが、今日はせっかく袋竹刀があるので、そいつを遣って屋外で前捌きの稽古を13時過ぎまで。

袋竹刀は、東京時代には福島先輩の指導の下、毎週日曜に随分やったな。突き手が上達するとさらに良い稽古になる。

来年奥入昇段が見込まれるFさんは、剣道とスポーツチャンバラの経験があるので要領を覚えてもらえれば良い突き手になりそうだ。

突き手は突き手で稽古になる。神経を鍛えるのに、とても良い稽古です。またやりましょう!