我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

教え魔ってやつ

支部を出して人を教えるようになってから、出来るだけ色々な場に顔を出して勉強をさせていただくようにしている。

他流の武道はもちろん、音楽でも絵でも、なるべく色々なものに接する機会を持とうと思っている。まぁ、実際はなかなか思うに任せないのが現実なのだが。

日曜稽古会の後も、犬塚の音楽館でお茶を頂いてからある道場に出掛けた。先生がご不在だったので早々に失礼したのだが、玄関の張り紙が目に留まった。

「教え魔は皆にうるさがられています。当道場では教え魔は出入り禁止にいたします」

う〜む。なかなか思い切ったことを書きますね。

単発の講習会を含め、いくつかの道場・教室にお世話になって来たのだが、いわゆる“教え魔”ってのはそこいら中にいる。またこの教え魔ってやつは、面倒見が良い人と紙一重なんだよね・・・。

入門したばかりの右も左も分からない人にとっては、教え魔も面倒見良い人も、どちらも救いの神です。でも、一ヶ月も経てば、前者は単なるありがた迷惑なんだよな。

小さな親切、大きなお世話ってやつだ。

明らかに間違ったことを教える馬鹿居るし。一知半解で、軽はずみに人に教えるんだな、この手のやつは。俺は先生に教わりに来ているんだって言ってやれ。

常識あるやつは、今までどんな実績があろうと、初めて教わるところでは無になって稽古するでしょ。じゃないと、何も学べないですからね。

初めてのものをやると誰でも下手くそなのは当たり前。今まで稽古したものを抑え込んで新しい動きを試みているんだから、当然です。

そうすると、勘違いして寄ってくるんですよね、教え魔という馬や鹿が♪

講習会なんかだと、先生でも指導員ないのに教えたがるやつ居る。こいつら、必ず勝手に他流の分析をやり出すんだよな。

人の流派名を盛んに聞きたがって、コチラが「空手です」なんて答えると、「空手の倒し方」とかを延々と喋って下さるんだよね。

「突いて来て」とか言われてすご〜く優しく突くと、約束組手以外ではあり得ない投げ技を掛けてきたり。

俺なんか優しいから珍獣だと思って黙ってニコニコ聞いているけれど、投げさせてあげない。

こいつらIQもEQも低いから、上手く釣ると調子くれて「思い切りかかって来い!」とか言い出すことがあったりする。その後は・・・ご想像にお任せします(笑)。

あ、最近はそんなことやっていないからね。今じゃワシ、万人が認める和み系ですわ。

・・・色々横道にそれたけど、心当たりある人は改めたほうが良いぞ。

パフェでも食って、生き方を考え直せ。な?