我が拳客商売

拳の研究・指導を生業に据えての世渡りの中で起こる悲喜こもごもを、筆の赴くままに書き綴っております

拳理の探求

基本的な理念の共有って大事ですね、今更ながら。

自分の道場の組手稽古会(次回は6/19です!詳細:http://d.hatena.ne.jp/superbody/20160619/1463323566 )を含めて、他流の武道・格闘技実践者の方と手を交える機会がある。先日ある内家拳の先生とのお手合わせの後で「島村先生は太氣拳を練っている、というのが伝わってきますね!」というコメントを頂いた。

よくよくお話しを伺うと「太氣拳をやってます、という人とは何度か手合わせしましたが、皆さん以前にやっていた格闘技があからさまに分かるんですよ。手技だけ掌底であとはキックとか空手とかね。貴方にはそれがないです」とのこと。

その先生がおっしゃりたいのは、キックや空手が良いとか悪いとかではなく、つまり太氣拳に成っていない人が多い」ということだよね・・・。念のため付け加えておくと、その先生も私も空手には敬意を払っていますし(そもそも私の武道歴は空手を以て嚆矢とする!)、空手家とのお付き合いも多いですよ。 空手の技を使う是非ではなく、太氣拳の身遣いが出来ているか否かが問題で。

他の太氣拳の道場ではどのように指導されているか、実のところほとんど知らない。ゆえに無責任な発言は出来ないのですが・・・。まぁ他流の先生にはその様に感じられた、と言う第三者の客観的なご意見です。

太氣拳の練法は武の様々な要素を抽象化して(本質を取り出して)作り上げているから、理解して取り組まなきゃ「それなりのもの」にすら成らないコトもあり得ます。内面の世界を伝えるジャンルは、やはり基本的な理念を徹底することが大事ですね。先輩から伺ったお話で恐縮ですが、韓先生の『意拳学』によれば王向斎先生は、「重要なのは、拳理があるかどうかであって、流派は関係ない」と強調されていたそうです

私自身も修行途上の不完全な人間です。拳理の探求とは結局の処、人間の探求に行き着くと未熟ながらに感じています。わが人生の師と仰ぐ方に常々言われていることがあります。

「武道には格闘術だけでなく、心理学・哲学・宗教・養生など凡ゆる要素が含まれているんだ。それだけ深く素晴らしいものを伝えるということに、誇りと自覚を持って歩みなさい」
私自身の未熟さは伸び代だと考えて、姿勢を正して歩みたいと思います(*^◯^*)。心して取り組まなきゃ!



太氣拳尚武館は、太氣至誠拳法(通称・太氣拳)を学ぶ武術・武道の道場です。武道初心者はもちろんのこと、武術・武道・格闘技で伸び悩んでおられる中級者以上の方も歓迎いたします。また、護身・健身(健康づくり)目的の方の参加もお待ちしております。稽古会場:小山市栃木市宇都宮市上三川町詳細は:http://taikiken-tochigi.jp/practice/
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太氣拳とは>
 中国拳法の流れを汲む武術。創始者澤井健一が立禅と命名した「ただ立つだけ」の独特の鍛練法を核とする。

太氣拳とは(詳細版):http://taikiken-tochigi.jp/taikiken/

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